中国国有銀が人民元を下支え、スワップ取引活用=関係筋

[北京/上海 29日 ロイター] - 中国の主要国有銀行は最近、人民元を安定させるためにオフショア外国為替市場でドルを購入しスポット市場で売却した。関係筋が29日明らかにした。

この日の上海外為市場では元が対ドルで6カ月余ぶりの安値に下落した。

関係筋によると、国有銀行は過去数カ月、オフショア人民元の流動性を引き締めて元を売り持ちにするコストを引き上げる方法を取ってきたが、今回はやや異なる。

オフショアフォワード市場で人民元をドルに交換した上で、ドルをスポット市場で売却しているという。スワップとスポット市場の取引を組み合わせるやり方で、国有銀行が人民元の急落を防ぐために国内で行う取引でよく見られる。

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