PAC-3展開で破壊措置命令も継続 防衛省

 木原稔防衛大臣は28日の記者会見で、北朝鮮が今回の失敗した人工衛星打上げに続き、更なる発射があると思うかとの記者団の問いに「まだ(人工衛星打上げの)通告期間(5月27日午前0時~6月4日午前0時まで)内ということであり、今後、通告期間内に更なる挑発行為に出る可能性はある」との認識を示した。

 そのうえで「防衛省としては必要な情報収集・分析及び警戒監視に万全を期していく」と述べた。

 今回の打ち上げに関して北朝鮮の朝鮮中央通信は軍事偵察衛星を打ち上げたが空中で爆発、失敗したと公式に発表した。

 木原大臣は「発射から数分後に黄海上空で消失をしている」とし「宇宙空間への何らかの物体投入はされてないと推定している」と述べた。

 また沖縄本島、宮古島、石垣島、与那国島でPAC-3を展開し、破壊措置命令が継続していることについて、記者団からの「この態勢を当分継続するのか」との問いには「そもそもまだ通告期間内でもあり、破壊措置命令については、今後、各種情報の分析、評価を続けていく中で適切に判断していく」と答えた。(編集担当:森高龍二)

木原稔防衛大臣は28日の記者会見で「防衛省としては必要な情報収集・分析及び警戒監視に万全を期していく」と述べた

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