リニア工事「最後は政治的決断が必要」鈴木康友静岡県新知事 ボーリング調査容認も「工事とは切り離すべき」

5月26日の静岡県知事選挙で当選した鈴木康友知事(66)が29日、就任会見を開き、県が着工を認めていないリニア新幹線について、「全容把握するとともに、県とJR東海、国、大井川流域の市町と連携し、一つの課題をクリアしていく」と語り、JR東海の丹羽俊介社長や国土交通省とも早期に会い、コミュニケーションを取るところからスタートしたいとしました。

また、県がこれまで難色を示してきたボーリング調査については「進めていくべき。調査なくして前には進まない」と容認する一方、この調査は「工事とは切り離して考えるべき」と述べました。

また、どのような条件が整えば、着工のゴーサインを出すか問われ、「いま出ている課題についてしっかり解決案が示されて、各自治体が合意する。全体としての懸念が払拭され、特に流域市町の不安がある程度解消される」と述べたうえで、「最後はどこかで政治的決断が必要」と話しました。

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