進化続ける「冷凍食品」 高級志向から最新技術まで “日本一”の冷凍ギョーザ工場のこだわり【小室アナリポ】

東京、六本木ヒルズにあるスーパーマーケット「グランドフードホール 六本木店」。
本格・高級志向のこちらのお店で今、人気商品だというのが…新たに登場したという、高級感漂う冷凍食品!

【写真18枚】 “日本一”冷凍ギョーザ工場のこだわりを小室アナがリポ を画像で見る

京風カレーうどんは1食1201円、牛肉の赤ワイン煮2751円、ロールキャベツは2個入りで2901円。
かなり強気のお値段ですが、利用客は…。

――きょうは何を買われましたか?
利用客:
きょうは、ボルチーニリゾット(2351円)と四酢の酢豚(1651円)で、きょうちょっと友人が家に来るのでみんなで食べられたら楽しいかなと。

利用客:
天ぷら(芝海老の野菜かき揚げ 1501円)。レストランでランチするくらいの値段はするんだけど、おいしくいただけるので。

その中でも最近の売れ筋商品というのが…リブロースステーキ、3901円!

袋の中には、味付けされミディアムレア状態で冷凍されたリブロースとオニオンソースが。
このお肉を流水で解凍して両面を30秒ほど焼くだけで、レストランクオリティーのステーキの出来上がり!
料理が苦手な人でも、家で手軽に本格的なお味を楽しめるのが人気だといいます。

店員:
3〜4年前(コロナ禍)に開発して「中食」が主流になった頃に注目を集めて、添加物などもカットしているので本格的なお料理が家庭で召し上がれる商品ということで人気になっています。

コロナ禍の「中食需要」の高まりの中、さらなる進化を遂げた冷凍食品。

なかでも、年間1億パック以上が売れ、20年連続で売り上げ日本一を誇るという商品。
それが…水や油を使わないのに羽付き餃子が出来上がる、味の素の「冷凍ギョーザ」!

トップを走り続ける秘密を探るため、小室瑛莉子アナウンサーが工場を取材しました。

冷凍食品トップの秘密は「永久改良」

味の素冷凍食品関東工場・柏瀬弾さん:
この工場は「永久改良」をモットーにしていまして50年の中で50回以上の改良を重ねて作られています。

絶対王者のキーワードは「永久改良」。
永久に改良を続けるというのですがその内容とは?特別に製造工程を見せてもらうことができました。

製造工程で発見!絶品ギョーザを生む「永久改良」ポイント 永久改良ポイント①「具材の切り方」

小室アナ:
ここはどういった場所ですか?

味の素冷凍食品関東工場・柏瀬弾さん:
ギョーザの中具、キャベツや豚肉を加工する場所です。

まずは、ギョーザのタネを作るゾーン。

小室アナ:
大きなキャベツですね!

味の素冷凍食品関東工場・柏瀬弾さん:
ここでキャベツをカットしています。新鮮なキャベツを洗浄してカットしていきます。

小室アナ:
すごく新鮮ですね!

キャベツ専用のラインは約10mあり、その中で順に洗浄しながら細かく刻んでいきます。実は、この切り方一つにも常に改良を重ねているのだそう。

小室アナ:
ここから今キャベツ落ちてきてますけど、かなり細かいですね。

味の素冷凍食品関東工場・柏瀬弾さん:
サイズにこだわっているので。

具材のサイズは食感やおいしさを左右するため、その時々の食材の状態や、味のトレンドに合わせて切り方を微修正しているというのです。

永久改良ポイント②「具材を混ぜる順番・時間」

小室アナ:
もうこれ焼いて食べたいですね。いい匂いがするんですよニラの!

餃子の主な材料は、キャベツとニラ、シャキシャキの玉ねぎ、そしてジューシーな豚肉と鶏肉。これらの具材と調味料と混ぜ合わせるという手順自体は家庭で手作りする場合とほぼ同じ流れなのですが、ここにも「永久改良」のポイントが。

小室アナ:
これが毎回進化してるんですか?

味の素冷凍食品関東工場・柏瀬弾さん:
混ぜる順番だったり時間だったりとかっていうのも改良を加えています。

小室アナ:
当たり前のようにおいしいものだと思ってましたけど、こんな努力が裏側にあったとは。

さらに、今回特別に超重要な部屋に入らせてもらうことに!そこは、工場内にある「新商品開発」と掲げられた研究室。

専任スタッフが新たなレシピを試作すると共に、すでに販売されている商品の味も毎日チェックしています。

そして、改良を重ねているのはギョーザのタネばかりではありません。

永久改良ポイント③「ご飯に合う皮を追求」

小室アナ:
わーすご!立派な餃子が次々と出ていきますね!ここにタネが入っていて(別ゾーンからタネが送られてくる)、ここに皮が出てきてますね。

タネを包むギョーザの皮は、3つの機械を通りながら薄〜く伸ばされていきます。

小室アナ:
皮にはどんなこだわりが?

味の素冷凍食品関東工場・柏瀬弾さん:
ご飯に合うように皮を薄くしてより食べやすいように改良を進めています。

実は、目指しているのはご飯に合う餃子。皮の厚みや、かみごたえなど、常に素材から見直し、改良しているんだそうです。

進化を止めないこのタネと皮を使って、1日に包まれるギョーザの数はなんと約300万個!

そして、それらを実は一旦蒸してから特殊な冷凍庫で一気に冷凍します。

小室アナ:
もうカチカチですね!

味の素冷凍食品関東工場・柏瀬弾さん:
約-30℃で凍らせてから出てくる感じです。

小室アナ:
音を聞いてるだけでもカチカチと!かなりしっかり凍ってますよね。

このあと、さまざまな品質検査を経てから、私たちのもとに届けられています。

(『めざまし8』 2024年5月29日放送より)

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