人種主義という病が根強く残る 中国「米国人権侵害報告」

人種主義という病が根強く残る 中国「米国人権侵害報告」

米首都ワシントンにある連邦議会議事堂。(資料写真、ワシントン=新華社記者/劉傑)

 【新華社北京5月29日】中国国務院新聞(報道)弁公室は29日、「2023年米国人権侵害報告」を発表した。米国では人種主義という病が根強く残っていると指摘し、次のように強調した。

 米国の人種主義は今もなお、人々の人種に対する固定概念や、警察による殺人、多くの人権侵害といった形で存在しており、国内のマイノリティーは組織的かつ広範な人種差別を受け続けている。

 米国ではアフリカ系住民が法の取り締まりにおいて深刻な人種差別に直面し、アフリカ系住民に対する憎悪犯罪(ヘイトクライム)が頻発しており、医療分野でも人種格差が根付いている。米国はアフリカ系住民の人種的迫害に対する賠償をいつまでも先送りにし、アジア系住民に対する差別を一層激化させ、中国系科学者に対する迫害を続けている。複数の中国人留学生が入国審査で理由のない嫌がらせや非人道的な扱いを受けてきた。

 米国はアメリカ先住民の権利を長期的に侵害し、マイノリティーは職場での差別に苦しみ、人種主義のイデオロギーが国内で悪意を持って広がり世界にまで波及している。

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