ポストシーズン初戦での苦戦は「今年も繰り返し指摘されるだろう」とドルフィンズRBモスタート

マイアミ・ドルフィンズのラヒーム・モスタート【AP Photo/Rebecca Blackwell】

マイアミ・ドルフィンズに在籍するベテランのランニングバック(RB)として、ラヒーム・モスタートは来たるシーズンがいかに重要かをよく理解している。

モスタートは批判の声も耳にしている。ドルフィンズは爆発力のあるチームだが、ポストシーズンでは結果を出せていない。モスタートにとって、2024年はその評価を変えるためのシーズンだ。

モスタートは現地28日(火)に 『NFL Network(NFLネットワーク)』の番組“The Insiders(ジ・インサイダース)”で、イアン・ラポポートとトム・ペリセロにこう語っている。

「俺たちは素晴らしいチームだけれど、シーズン終盤にうまくかみ合わなきゃいけない。記者たちにこう言ったんだ。0勝8敗スタートでもいいから、プレーオフで勝ち進んでチャンピオンシップラウンドに行きたいってね。俺たちの最大の弱点の1つは、いつも初戦で苦戦することなんだ。今年もその点が繰り返し指摘されるだろう。みんながいろいろなことを言うだろうけれど、言い訳はできない」

「序盤と同じように終盤を戦い抜き、シーズンを力強く終えなきゃならない。そして、ここで仕事を片付けていかなきゃならない。全員が同じ目標を持って、一丸となることが大切だ。それがすべてなんだ。その目標は大きすぎることも小さすぎることもない。健康を維持して最後までやり遂げる必要がある」

ドルフィンズは今オフシーズン中に適切な補強を試み、ドラフト1巡目指名権を使ってペンシルベニア州立大学出身のディフェンシブエンド(DE)チョップ・ロビンソンを指名した。ロビンソンは2023年シーズン終盤に負ったアキレス腱のケガからの復帰中であるDEジェイラン・フィリップスの代役となる予定だ。ドルフィンズは続くドラフト2巡目でオフェンシブタックル(OT)パトリック・ポールを指名し、クオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアを守り、多くのランニングバックの走るルートを確保する、という役割を担うオフェンシブライン(OL)の選手層を厚くした。

ランニングバックに関して言えば、テネシー大学出身のジェイレン・ライトがドラフト4巡目指名でドルフィンズに加わっている。ドルフィンズは2年連続でランニングバックをドラフトで獲得したことになる。モスタートはライトとの練習において、昨年と同様に良きチームメイトであり、リーダーであることに集中している。

モスタートはライトについて、次のようにコメントした。

「彼がこのグループに加わってくれたことがとにかくうれしい。去年のデボン・エイチェーンと同じように、俺はどのルーキーに対しても、まず基本を教えて、ちょっとしたアドバイスを与えて、できる限り手助けしようといつも思っている。あなたが言ったとおり、キャリアの終盤にさしかかっているから、何らかの形で影響を与えたい。それは誰かを導いて、手助けすることなんだ」

「フィールドから上がってきたところで・・・あいつは自分にとても厳しくしていたんだ。だから、“心配するな。これはマラソンだ。今はまだOTA(チーム合同練習)だから大丈夫。お前はうまくやれるよ。1つ言っておくけど、お前が俺の家族を養う手助けをしてくれるなら、俺もお前の家族を養う手助けをするぜ”って言ったんだ。それを聞いた途端、彼は集中モードに入っていた」

ドルフィンズでは、個々の競争が重要ではないことは明らかだ。特に、2年連続でスーパーワイルドカードウィークエンドにシーズンが終わる悔しさを味わった後ではなおさらだ。ドルフィンズにはもっと大きな目標がある。それはプレーオフで勝ち進み、期待に応えることだ。

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