高橋文哉がカリスマヤンキーに!「伝説の頭 翔」を実写化。「誰よりも先に兄に報告して、喜びを分かち合いました」

高橋文哉が、テレビ朝日系で7月スタートの金曜ナイトドラマ「伝説の頭(ヘッド) 翔」(金曜午後11:15。一部地域を除く)で主演を務めることが分かった。同局初の本格的なヤンキー青春ドラマで1人2役に挑む。

「伝説の頭 翔」の原作は、「クロサギ」や「正直不動産」など、多くの実写化漫画の原案で知られる夏原武氏の原作デビュー作として、2003~05年に「週刊少年マガジン」(講談社)で連載され、作画を刃森尊氏が担当し人気を博した同名コミック。

1000人を超えるヤンキーたちを従える不良チーム・グランドクロスを束ねる伝説の頭・伊集院翔。片やクラスでも全く存在感がなく、スクールカースト最下層の万年パシリ・山田達人。この“最強”と“最弱”の2人が偶然に出会い、容姿がそっくりだったために、ある日人生を交換することに。達人は、いじめられるだけの人生から不良たちがこぞって頭を下げるリーダー・翔としての人生を歩むことになる。果たしていじめられっ子・達人は、にせものだとばれずに、けんか三昧のヤンキーとしてのタフな毎日を過ごすことはできるのか? まさに、周囲にばれたら一巻の終わりとなる究極の“ミッション・インポッシブルドラマ”が展開する。

翔と達人というハイカロリーな1人2役に臨む高橋は、近年はドラマ「フェルマーの料理」(TBS系)や、映画「からかい上手の高木さん」(5月31日公開)、「ブルーピリオド」(8月9日公開)、「あの人が消えた」(9月20日公開)などの話題作に出演する若手実力派。テレビ朝日系連続ドラマでの主演は、19年の「仮面ライダーゼロワン」以来となる。

高橋は「オファーをいただいた際は『実写でやるの!? しかも主演、俺だ!』と、驚きました(笑)。すごくうれしかったです。八つ上の兄が原作の大ファンで、漫画を全巻持っていたので、その影響で僕も読んだことがありました。ですので、誰よりも先に、兄に主演が決まったことを報告して、喜びを分かち合いました。原作は少し前の時代となりますが、それを現代に落とし込むとどうなるのか、無限の可能性を秘めていると思います」と期待。

また、テレ朝の連ドラ主演については「『仮面ライダーゼロワン』以来となりますが、当時は右も左も分からなくて。そんな中で初主演を務め、本当に0から1を作っていただいた…まさしく俳優・高橋文哉の“ゼロワン”を作っていただいたという恩を感じています。主演としての立ち振る舞いはできないことの方が多かったですが、役者としてたくさんのことを学ばせていただきました。こうして、テレビ朝日さんの連続ドラマに主演として帰ってこられて、少し恩返しできているのかな?という気持ちがあります。気を引き締めて撮影に臨みたいと思っています」と感謝とともに決意を新たにした。

続けて「今回、初めて1人2役を演じさせていただきます。この2役をどうやって映像で表現するのか…。『本当に成立するの?』と思いながら台本を読ませていただきました(笑)。これを成立させるためには、僕の気合と度量も必要ですが、現場にいらっしゃる、たくさんのスタッフさんのお力添えがあってこそだと思っています。僕自身もすごく熱量を持ってこの作品に懸けていますし、キャスト、スタッフの皆さんからも、内に秘めた熱いものを日々感じています。スタッフさんの熱に負けないように、僕もチャレンジしたいです」と意気込みを語っている。

さらに、役づくりに関しては「達人と翔を演じ分ける際の“スイッチ”のようなものはあまり考えたことはなくて、衣装や髪形に身を委ねてみると、不思議なことに自然と立ち居振る舞いが、達人や翔になっていくんです。髪の毛も金髪にし、短ラン・太いズボンの学生服を着れば、自分が強くなったような気になります! 達人と翔の演じ分けはすごく難しい部分もありますが、監督から『“バレたら死ぬ”と思って達人を演じてほしい』と言われて、それがすごく腑(ふ)に落ちて、演じるのがより楽しみになりました。今は、高橋文哉、山田達人、そして、伊集院翔という3人が、1日の中で行き来している状態ですが、現場ではほとんど高橋文哉はいないです(笑)」と笑顔を見せ、「初めての1人2役、ずっとやりたいと願っていたヤンキー役、初のコメディーと、“初めて尽くし”ではあるのですが、だからこそ、皆さんの“初めて”をたくさん奪えると思っています! また、僕のこれまでとは違った一面も見ていただけたらいいなと思っています。月曜からせわしなく過ごして、ようやく金曜日にためてきたものを笑って吹き飛ばせるようなスカッとする部分と、奥深い人間ドラマも楽しめる作品になっています。放送を楽しみにお待ちください、よろしくお願いします!」と力強く呼び掛けている。

原作の夏原氏は「『伝説の頭 翔』は、初めての漫画原作です。思い入れの深い作品でもあり、今回ドラマ化されることには、他作品のメディア化とはまるで違う感動と喜びがあります。連載中と令和の今では時代も大きく変りましたが、若さ故に爆発するエナジーはきっと同じです。素晴らしいスタッフ、キャストが今にふさわしい内容にブラッシュアップ。原作を超えるドラマとして楽しんでください。でも、一番楽しみにしているのは、間違いなく私です」と感慨深げに喜びのコメントを寄せている。

作画の刃森氏は「連載終了してから19年、『伝説の頭 翔』がドラマ化されるって聞いてびっくりして、電話越しの担当の方に何回も聞き返してしまいました。電話を切った後、しばらくしてびっくりが喜びに変わり、小躍りしました。しかも、主演が高橋文哉さんだと聞いて、小躍りは大踊りに。放映されるのが、とっても楽しみです。テレビの前に正座して待機しています。皆さんもご一緒に視聴しましょう」と興奮冷めやらぬ様子だ。

ドラマを手掛ける高崎壮太プロデューサーは「20年前、自分が中学生の時に読んでいた漫画『伝説の頭 翔』。まさか実写ドラマ化させていただける日が来るとは思っていませんでした! 夢がかないました。ある日突然、『伝説の不良』と人生を取り替えることになった『いじめられっ子』の物語。毎回とんでもない強敵たちに出くわし、信じられない事件に巻き込まれては、どうにかこうにか気合と根性と友情とで困難を乗り越えていく主人公。どんな理不尽に見舞われても、自ら『面』と向かってぶつかっていく姿。何かと匿名性が高いこんな時代だからこそ、描くことに意味がある血が通ったドラマになると思います。高橋文哉さんという、とにかく真っすぐで、真摯(しんし)で、時代の旗手となる役者が、自ら髪を金色に染め上げ、1人2役に体当たりで挑む姿、圧巻です。刮目(かつもく)してください。重ねて、このタイミングでの映像化を快諾してくださった夏原先生、刃森先生、本当にありがとうございます。お預かりした大切な作品、全身全霊でドラマ化していきたいと思います」と本作への熱い思いと、見どころを伝えている。

なお、「伝説の頭 翔」の脚本は、「プロミス・シンデレラ」(TBS系)、「波よ聞いてくれ」(テレビ朝日系)などの古家和尚氏が担当。監督には、「波よ聞いてくれ」「架空OL日記」(日本テレビ系=読売テレビ制作)の住田崇氏、「直ちゃんは小学五年生」(テレ東ほか)や「婚活探偵」(BSテレ東)の近藤啓介氏、「特命係長 只野仁」(テレビ朝日系)、「まだ結婚できない男」(フジテレビ系)の植田尚氏が名を連ねる。

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