日経平均は298.50円安の「38,556.87円」で取引終了も…「保険株」が買われたワケ【5月29日の国内株式市場概況】

2024年5月29日(水)の日経平均株価をはじめ、日経平均寄与度の上位と下位銘柄、業種別騰落ランキング、東証プライム市場に上場している個別株式の騰落率ランキングなどをお伝えします。

5月29日の日経平均株価は、国内の長期金利が約12年5ヵ月ぶりの水準まで上昇するなか、金利上昇がネガティブに作用するグロース銘柄を中心に売り優勢の展開に。日経平均株価は前日比298.50円安の38,556.87円で取引を終えています。日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がりが40銘柄、値下がりが182銘柄、変わらずが3銘柄。

日経平均株価の寄与度下位は、ファーストリテイリング〈9983〉、ダイキン工業〈6367〉、信越化学工業〈4063〉、リクルートホールディングス〈6098〉、東京エレクトロン〈8035〉となり日経平均を押し下げた一方、寄与度上位は、ソフトバンクグループ〈9984〉、アドバンテスト〈6857〉、コナミ〈9766〉、HOYA〈7741〉、ネクソン〈3659〉となりました。

また、東証プライム市場の売買高は17億9,900万株、売買代金は4兆3,727.47億円となり、前日と比べて増加。

業種別では、保険業、鉱業、その他製品、精密機器、石油・石炭製品が上昇した一方、電気・ガス業、海運業、陸運業、その他金融業、ゴム製品などが下落しました。日経平均株価を押し下げる要因となった国内金利の上昇について、これがプラス要因となる保険業に資金が集まっています。

東証プライム市場の個別銘柄の値上がり上位は、1位が三浦工業〈6005〉で+170.5円(+6.00%)の3,014円、2位が北陸電気工事〈1930〉で+58円(+5.18%)の1,178円、3位が科研製薬〈4521〉で+175円(+5.08%)の3,619円となりました。

一方、値下がり下位は、1位がレノバ〈9519〉で-102円(-9.12%)の1,016円、2位がアイ・ピー・エス〈4390〉で-194円(-8.48%)の2,093円、3位が東京電力ホールディングス〈9501〉で-84.2円(-8.33%)の926.3円で取引を終えました。

なお、年初来高値を更新したのは86銘柄、年初来安値を更新したのは167銘柄でした。

© 株式会社幻冬舎ゴールドオンライン