チャビ監督解任の理由はレヴァンドフスキを巡る不一致? 今夏売却を望んだか

チームの得点源として活躍するレヴァンドフスキ[写真:Getty Images]

今シーズン限りでバルセロナを去ることが決定したチャビ・エルナンデス監督。二転三転した去就は、最後は解任という形で心のクラブとの別れが決まった。

チャビ監督は苦しい財政状況のクラブにおいて尽力し、2022-23シーズンはラ・リーガを制覇。一方で、今シーズンはケガ人などにも悩まされ続け、2位でのフィニッシュとなった。

1月には電撃的に退任を発表するも、その後にジョアン・ラポルタ会長らの説得を受けて来シーズンも続投することを発表。しかし、その後に自身の発言などが不信感を生み、最後は解任される結末となった。

チャビ監督はラポルタ会長からの打診を受け入れたとしながらも、理由については「自分が言うことではない」と口を閉ざすことに。ラポルタ会長も今のところ、明確な説明はしていない。

そんな中、スペイン『スポルト』がその理由について報道。ポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキの去就を巡る意見の食い違いが原因だとした。

2022年7月にバイエルンから加入したレヴァンドフスキ。1年目はラ・リーガで34試合23ゴールを記録しチームのリーグ優勝に大きく貢献。今シーズンもラ・リーガでは35試合で19ゴールを記録するなど、得点源として活躍。2シーズンで公式戦95試合59ゴール17アシストを記録している。

チームにとっては当然のことながら貴重な得点源であり、戦力として十分に計算できる一方で、チャビ監督は年齢を含めてピークは過ぎたと考え、今夏の移籍市場で売却し、新たな若いストライカーの獲得を望んだという。

また、ハイプレスをより活性化できるストライカーが欲しいを考えており、より激しい守備もできる若いFWを求めていたとのこと。加えて、若い選手に対する態度にチャビ監督が不満を持っているとし、より若手を引き上げるベテランを求めていたという。

加えて、レヴァンドフスキはサラリーも上昇することもあり、財政難に苦しむクラブにとっては足枷になるとも言える存在となるが、ラポルタ会長らはこれを認めず、解任を決断したとされている。

なお、後任として浮上しているハンジ・フリック氏は、バイエルン時代にレヴァンドフスキも指導しており、代理人はピニ・ザハヴィ氏と同じ。フリック監督の下でならば、レヴァンドフスキの輝きも増す可能性が高い。

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