雲南省禄豊市で、約1億2千万年前の恐竜足跡化石群発見

雲南省禄豊市で、約1億2千万年前の恐竜足跡化石群発見

雲南省楚雄イ族自治州禄豊市で見つかった恐竜の足跡化石。(資料写真、昆明=新華社配信)

 【新華社昆明5月29日】中国雲南省楚雄イ族自治州禄豊市自然資源局は27日、同市恐竜山鎮梨園村村民委員会が管理する滑石板村の裏山で、今から約1億2千万年前の前期白亜紀の恐竜の足跡化石群が見つかったことを明らかにした。同市恐竜化石保護研究センターの専門家によると、今回の発見は数が多く、種類も豊富で、同市で一度に見つかった恐竜の足跡化石数記録を塗り替えたという。

 今回の化石は現地住民2人が山に入った際に発見した。5月に入って研究者が実地調査を実施し、26日までに恐竜の足跡化石400点余りを確認。現場の層序学的比較の結果、化石があった岩石地層は今からおよそ1億2千万年前のものであることが明らかになった。

雲南省禄豊市で、約1億2千万年前の恐竜足跡化石群発見

雲南省楚雄イ族自治州禄豊市で見つかった恐竜の足跡化石。(資料写真、昆明=新華社配信)

 同センターの王濤(おう・とう)主任は「これまでに見つかった足跡化石は三つのタイプに分かれる。一つ目はディプロドクスのような大型竜脚類の恐竜が踏みつけて残したもの、二つ目はティラノサウルスのような獣脚類が残した足跡、三つ目は前端部分が明らかに陥没し、歩行する際につま先で着地していたと推測される。これはステゴサウルスまたはアンキロサウルスなどの恐竜が残した可能性がある」と語った。

 王氏はまた、禄豊市の中で恐竜の足跡化石が集中的に見つかっている恐竜山鎮でもこれだけ数が多く、種類が豊富な足跡化石が発見されたのは初めてだと強調。今回の発見により、前期白亜紀にこの地域で多様な恐竜種群が生息していた可能性のあることがほぼ証明されたと述べた。

 1938年以来、同市では120体余りの恐竜化石が発掘されている。王氏によると、恐竜の足跡化石は恐竜化石発見の有力な手がかりであり、今後白亜紀時代の恐竜化石を探す上で大きな意味を持つという。(記者/王安浩維、陸君鈺)

雲南省禄豊市で、約1億2千万年前の恐竜足跡化石群発見

雲南省楚雄イ族自治州禄豊市で見つかった恐竜の足跡化石。(資料写真、昆明=新華社配信)

雲南省禄豊市で、約1億2千万年前の恐竜足跡化石群発見

雲南省楚雄イ族自治州禄豊市の現場で恐竜の足跡化石を測定するスタッフ。(資料写真、昆明=新華社配信)

雲南省禄豊市で、約1億2千万年前の恐竜足跡化石群発見

雲南省楚雄イ族自治州禄豊市で見つかった恐竜の足跡化石。(資料写真、昆明=新華社配信)

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