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兵庫県姫路市は29日、国宝・姫路城の城下町跡(姫路市元塩町)の発掘調査で「鳥居先門」の橋台跡を確認したと発表した。橋台は石垣造りで、橋の部材を差し込む「ほぞ穴」とみられる穴や、石材表面の見栄えを整える加工痕跡も見つかった。市は「姫路城の城下町で明確な木橋の橋台跡が確認されたのは初めて。極めて重要な成果だ」としている。
鳥居先門は姫路城の南東に位置する「播磨国総社」の鳥居前にあった。門の前に中堀に架かる木橋があり、今回、外側の橋台が見つかった。
橋は江戸時代、主に祭礼の際に使われていたという。付近は1912~32年に複数回にわたって埋め立てられ、現在は国道2号が通る。