「全然話題になってない」不評『Believe』、テレ朝社長の“好調アピール”にツッコミ殺到…発言の背景に“過去の報道”チラつく

5月23日に第5話が放送された、木村拓哉主演ドラマ『Believe-君にかける橋-』(テレビ朝日系)。

視聴率は第1話が平均世帯視聴率11.7%、個人視聴率6.8%と2桁台の好発進だったが、“降下”が続き、第5話は平均世帯視聴率9.8%、個人視聴率は5.7%。(数字は関東地区、ビデオリサーチ調べ)。

そんな状況のなか、28日、テレビ朝日が定例社長会見を開いた。各紙の報道によれば、同局の篠塚浩社長は、「『特捜9』、『Believe』が視聴率で民放連続ドラマの上位にランクインしています」と発言。『Believe』については「視聴率的にもトップ5、2位に入っていて、配信もよく回っているということでたいへん手応えを感じています」と好調をアピールしたという。

しかし、Yahoo!ニュースのコメント欄には厳しいコメントが並ぶ。

《主演はもちろん、周りも本来主役級レベルの豪華キャストなのに全然話題になっていない。いろいろ、もったいない気がする。》

《Believeを好調で手応えを感じているのなら、テレ朝はこの程度で満足、今後のドラマは期待できないということになる》

《主役以外のキャスティング見ればテレ朝が65周年記念で力いれてるの分かるけど10%もない視聴率で好調とはね 片腹痛いわ》

たしかに篠塚氏の発言どおり、『Believe』は、民放ドラマの平均視聴率でいえば『アンチヒーロー』(TBS系)に次いでおり、昨今のドラマの視聴率から見ても“悪い数字”とは言えないが、作品自体の評判は良くないと芸能記者。

「視聴率が低下してしまっている原因のひとつとして『木村拓哉を見せること』が、ドラマの最優先事項となってしまっていることが考えられます。途中、挫折や失敗など、波乱の要素を入れ込んでも、さほどショッキングな展開は起こらず、最後は木村さんがカッコよく決める、という結果になることで、『何をやってもキムタク』という評価を受けてしまっているのです。

ただ今作はテレビ朝日の開局65周年記念作品でもあり、局も気合を入れて制作されている。キャスト陣も豪華で、制作費も他作品よりかかっていることが推察されます。期待も高かっただけに、中身の“ガッカリ感”が目立ってしまっているのでしょう。

また、昨今重視されている『コア視聴率』(13~49歳の個人視聴率)においては、1%台を記録する回も。若者からの支持はないという、寂しい状況です」(芸能記者)

しかし、篠塚氏が“好調”をアピールしたのは、別の要因もあるのではないかと芸能記者が語る。

「旧ジャニーズ事務所の性加害問題のなか、テレ朝は今期『STARTO ENTERTAINMENT』所属タレントの出演作を4本も放送しています。

2023年9月には『週刊文春』に、会長の肝入りで旧ジャニーズ事務所と巨大プロジェクトを進めていることも報じられました。テレビ朝日は現在、2026年春の開業を目指して東京・有明に複合施設『東京ドリームパーク』を建設中ですが、当時の記事によれば、その目玉のひとつが、年間180公演を行うとされる“ジャニーズ劇場”なのだといいます。

着工の発表以降、劇場への言及は局からはありませんが、“好調アピール”のウラにはそういった経緯もチラつきます」(芸能記者)

もう一度、キムタクのドラマで“ドリーム”を見せて欲しいが……。

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