「地域分断を早く乗り越えて全県一丸で」鈴木康友静岡県新知事が始動 “LGX”で自治体の体質転換目指す

新たな静岡県政のスタートです。5月26日に投開票された静岡県知事選で初当選した鈴木康友新知事が29日、初めて登庁し、就任式では、「県全体の政策に自覚をもって取り組む」と意気込みを語りました。

【写真を見る】「地域分断を早く乗り越えて全県一丸で」鈴木康友静岡県新知事が始動 “LGX”で自治体の体質転換目指す

<坂口将也記者>
「午前9時です。鈴木康友新知事を乗せた車が今県庁に到着しました」

15年ぶりに誕生した新たな知事。花束を手渡され、多くの職員に出迎えられながら鈴木康友新知事は初登庁しました。

知事室に入り、これから4年間県のトップとして執務にあたる椅子に腰を下ろすと。

<静岡県 鈴木康友新知事>
「前は川勝知事に要望をお願いしたり、意見をさせて頂きに参ったが、その時とはまたちょっと違った気分」

Q川勝前知事は知事室のドアがオープンだったが
「そこまではまだ考えていなかったが、オープンな形でいいかなと思っている」

その後、約120人の幹部職員が出席する就任式に臨み、「県全体の政策にしっかり取り組んでいく」と意気込みを語りました。

<静岡県 鈴木康友新知事>
「(今までは)浜松の鈴木康友であり、西部の鈴木康友というイメージが強烈だったなと思う。この地域分断を早く乗り越えて、全県一丸となって、仕事を通じて、中部・東部の皆さまの理解もいただいてまいりたい」

さらに、自身の造語をつかって県庁の体質を変えていく方針を示しました。

<静岡県 鈴木康友新知事>
「自治体の体質や組織の考え方が変わっていかないと、上手くいかない。私はLGX(ローカル・ガバメント・トランスフォーメーション)という造語を生み出しまして、自治体の体質転換をしていかないといけないということ、そのことをぜひやっていきたい」

選挙中から、議会との連携を強調していた鈴木知事。早速、県議会の議長に挨拶に向かうなど、積極的に動きます。さらに、地元・浜松市の中野市長も姿をみせました。

<浜松市 中野祐介市長>
「さっそくお祝いを言いに来ました。いまの県民全体の難局を乗り切るのに、県だ市だとか言っている場合ではないと思うので、しっかりと我々としても知事との連携とっていきたいと思う」

いよいよ始動した鈴木県政。乱れた県政をどう立て直すのか、新リーダーの手腕に期待が高まります。

© 静岡放送株式会社