ウェスト決勝第4戦で復調したタウンズ「どのショットも自信をもって打った」

「KATは素晴らしい選手。彼の不調がずっと続くことはない。スマートにプレーしていたし、ファウルトラブルのなかでしっかり自身をコントロールして、リバウンド面でも本当によくやってくれた。ディフェンスでも遂行してくれたよ。彼のことを誇らしく思う」

そう語ったのは、ミネソタ・ティンバーウルブズのクリス・フィンチHC(ヘッドコーチ)。指揮官が語った“KAT”、“彼”とはカール・アンソニー・タウンズのこと。

ウルブズは「NBAプレーオフ2024」のウェスタン・カンファレンス・ファイナルで、ダラス・マーベリックスに3連敗で後がない状況で5月29日(現地時間28日、日付は以下同)の第4戦に臨み、タウンズはファウルトラブルに見舞われていた。

しかもウルブズのオールスタービッグマンはここまでのシリーズ3試合で平均15.0得点8.3リバウンド2.7アシストこそ残すも、フィールドゴール成功率27.8パーセント、3ポイントシュート成功率13.6パーセントのスランプに陥っていた。

だが“負ければシーズン終了”という重要な一戦、しかも敵地アメリカン・エアラインズ・センターで行われた第4戦で見事復活。試合時間残り1分38秒にファウルアウトしたとはいえ、この試合でタウンズはフィールドゴール成功率69.2パーセント(9/13)、3ポイント成功率80.0パーセント(4/5)とショットが高確率で決まり、計25得点5リバウンドの大活躍。

タウンズが最終クォーターに両チーム最多の10得点を奪ったこともあり、ウルブズが105-100でマブスを下し、シリーズを引き延ばすことに成功。ウルブズはアンソニー・エドワーズがゲームハイの29得点に10リバウンド9アシスト、マイク・コンリーが14得点7アシスト4スティール、ルディ・ゴベアが13得点10リバウンド、ジェイデン・マクダニエルズが10得点と、スターター全員が2ケタ得点を奪った。

エドワーズは「彼は自信満々だった。これまでのショットのことは気にしていなかった。ものすごくいいプレーをしてくれたよ。今夜僕らが勝てたのは彼のお陰さ」とタウンズの活躍を絶賛。

今年のプレーオフで3番目となる高得点をたたき出したタウンズは「第4戦、しかも0勝3敗なんだ。戸惑ってなんかいられない。コートに出たらアグレッシブになり、どのショットも自信をもって、どのシリーズでもやってきた自分のショットを打ったんだ」と、この試合を振り返っていた。

スウィープ敗退を回避したウルブズ(1勝3敗)は、31日にホームのターゲット・センターでシリーズ第5戦へ臨む。復調したタウンズが再び高得点を奪ってチームを助けることができるか必見だ。

【動画】第4戦で25得点をマークしたタウンズのハイライト!

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