「あしたは何とか70台で」 松坂大輔氏はプレー後1時間の打ち込み練習

多くのギャラリーに見守られて登場した松坂大輔氏(撮影/谷口愛純)

◇国内男子下部ABEMAツアー◇太平洋クラブチャレンジ 初日(29日)◇太平洋クラブ江南コース(埼玉)◇7224yd(パー72)

“平成の怪物”と呼ばれたプロ野球のスターも、数メートル先に立つギャラリーの視線にはひるんでしまった。

「ティショットをする10秒くらいまではユーティリティで打つ予定だったんですけど、人の多さにもちょっとビビってしまって」。松坂大輔氏は、直前まで悩んだ朝イチのティショットで1Wを振ると、「うわー、左だ!大丈夫ですか!」と不安げな表情でスタートした。

主催者推薦でアマチュアとしてフィールドに入った元メジャーリーガーで日米通算170勝を誇る投手の松坂氏は、初日を「81」で終えた。コースの練習場は球数制限があるため、朝は外の練習場で打ち込んでからコース入りした。

気合を入れて臨んだが、「せめて70台で回りたかった。ある意味実力どおり」と悔しさをにじませ、プレー後は1時間ほど練習場で調整を行った。

スタートティショットは左の林へ(撮影/谷口愛純)

それでも豪打は健在で、プライベートではなかなか飛距離で遅れをとることはないという。この日は平均でキャリー305yd前後という飛ばし屋の新村駿と同組で回り、「おいて行かれる人の気持ちがわかりました」と苦笑を漏らした。

そばで見ていた新村も「ボクは、ちょっと前くらいですかね。お話を聞いたら振るのを抑えているみたいなので、振ったらもっと行くのかな」と驚いた。

16番(パー4)で「8」を叩くなど苦戦した前半から、後半は「落ち着いてプレーができたと思います」と松坂氏はバーディを2つ獲って見せ場を作った。8番ではアプローチを2m弱に寄せてスコアを伸ばしてガッツポーズ。最終ホールをパーで終え、「あしたはなんとか、70台で頑張りたいなと思います」と切り替えた。(埼玉県熊谷市/谷口愛純)

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