ガザ戦争、年内は継続 「ラファ戦闘無意味でない」=イスラエル安保顧問

Nidal al-Mughrabi

[カイロ 29日 ロイター] - イスラエルのツァヒ・ハネグビ国家安全保障顧問は29日、パレスチナ自治区ガザでの戦闘は少なくとも年内は続くとの見通しを示し、イスラム組織ハマスが要求している戦争終結に合意する用意がイスラエル側にはないことを示唆した。

ハネグビ氏はガザ地区南部ラファでの戦闘について、ハマスのガザ地区の支配を終わらせ、イスラエルに対する攻撃を阻止することが目的だと改めて強調し、「ラファでの戦闘は無意味な戦争ではない」と述べた。

米国のブリンケン国務長官は、イスラエルはガザ地区の戦後計画を策定する必要があるとし、計画がなければ混乱が続き、ハマスが復活する恐れがあると言及。イスラエルによる最近のラファ攻撃に米国が供給した兵器が使用されたかは確認できないとし、使用された兵器とその使用方法は調査対象となるとの考えを示した。

こうした中、イスラエル軍はこの日も、ラファで戦車部隊を使った作戦を実行。戦車部隊は前日、ラファ中心部まで進んでいた。29日はラファ西部と中心部シャブーラ付近を急襲した後、エジプトとの国境付近まで後退したという。

イスラエル軍は、ガザ南部での戦闘で兵士3人が死亡、3人が重傷を負ったと発表した。公共ラジオKanは、兵士はラファの建物に仕掛けられた爆発物で負傷したと報じた。

パレスチナの保健当局は、ラファ東部でイスラエル軍の砲撃で数人が負傷し、援助物資の保管施設が炎上したと述べた。

このほか、北部でガザ市や大規模難民キャンプでもイスラエル軍による地上攻撃があった。

パレスチナ保健当局は、ガザ地区全体でイスラエルの空爆と砲撃により民間人19人が死亡したと発表した。

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