ロシア国家評議会書記にデュミン補佐官、プーチン氏後継の観測も

[モスクワ 29日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は同氏の警護官を務めたこともあるアレクセイ・デュミン大統領補佐官(51)を国家評議会書記に任命した。ロシア大統領府(クレムリン)が29日、ウェブサイトで明らかにした。

デュミン氏はプーチン氏の大統領1期目と2期目に警護官を務め、軍参謀本部情報総局(GRU)副局長やトゥーラ州知事も務めた。大統領補佐官(防衛産業担当)に今月抜てきされていた。

元大統領府顧問のセルゲイ・マルコフ氏はメッセージングアプリ「テレグラム」で「以前から憶測があった通り、プーチン氏がデュミン氏を将来のロシア大統領として選んだ人物であることが確認されたようだ」と述べた。

デュミン氏の人事についてクレムリンは、ジョブローテーションの一環であり、デュミン氏は国家評議会の機能を統括するとした。

デュミン氏は米国・英国の制裁対象となっている人物。

米財務省は2018年、ロシアによるクリミア半島の一方的併合で重要な役割を果たしたとし、デュミン氏に制裁を科した。

英国は、デュミン氏がウクライナで作戦を遂行する工作員向けに2022年にドローン(無人機)訓練施設を立ち上げたとして、制裁リストに掲載した。

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