米コノコ、マラソン・オイルを買収 225億ドル規模の株式交換

[29日 ロイター] - 米石油大手コノコ・フィリップスは29日、マラソン・オイルを225億ドル規模の株式交換で買収すると発表した。取引にはマラソン・オイルの負債54億ドルも含まれる。買収は2024年第4・四半期に完了する予定。

マラソン・オイルの株主は普通株1株につきコノコ株0.2550株を受け取る。これは28日のマラソン終値に対して14.7%のプレミアム。マラソン株は午前の取引で8%超上昇した。一方、コノコ株は3%超下落している。

米国の石油・ガス業界は2年にわたり統合が続いており、2023年の合併・買収総額は2500億ドルに及んでいる。

マラソン・オイルの第1四半期の石油生産量は、日量18万1000バレルで前年比2.7%減。同社はバッケン盆地、パーミアン盆地、イーグルフォード盆地で事業を展開している。

コノコは、買収完了後の1年間で5億ドルのコスト・資本のシナジー効果を見込んでいる。

コノコ・フィリップスのライアン・ランス最高経営責任者(CEO)は「マラソン・オイルの買収は当社のポートフォリオをさらに深化させるものであり、財務的枠組みにも合致する」と述べた。

RBCのアナリストは、この買収を「サプライズ」としながらも、両社の資産構成はうまく合致しており、コノコ・フィリップスのオンショア資産を強化するととともに、世界液化天然ガス(LNG)市場での存在感を高めると好意的な見方を示した。

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