【速報】京葉線、朝の快速9月増発へ 所要時間「通勤快速並み」の新形態 沿線の反発受けJR千葉支社

JR外房線鎌取駅を出発する京葉線の車両=3月、千葉市緑区

 JR東日本のダイヤ改正に伴う京葉線の快速縮小問題で、同社が9月から同線の朝の快速を増やす方向で検討していることが29日、関係者への取材で分かった。土沢壇JR千葉支社長が30日に開かれる定例記者会見で発表する見通し。

 関係者によると、増発するのは朝の上りの快速で、従来の快速とは異なる運行形態となる。蘇我―新木場間をノンストップで走る通勤快速は復活しないが、新たな快速は内・外房方面から東京駅までの所要時間が廃止された通勤快速並みに短縮されるという。

 京葉線を巡っては、3月16日のダイヤ改正で、混雑緩和を理由に通勤快速の全てと朝夕の快速のほとんどが廃止され、各駅停車に切り替わった。これに対し、直通する内・外房線も含む沿線の県内自治体が「極端な変更だ」などと反発。ダイヤの再検討を求める要望書を同社本社や千葉支社に提出していた。

 一連の反発を受け、土沢支社長は「思いが至らなかった」と「反省」を述べ、「京葉線全体の運行体系について柔軟に検討していきたい」と、ダイヤの再改正を含めた対応を検討する方針を示していた。

© 株式会社千葉日報社