【試合詳細】5・24 PANCRASE港区ニューピアホール大会 葛西和希vs丸山数馬 押忍マン洸太vs村山暁洋 浜本“キャット”雄大vsジョセフ・カマチョ 合島大樹vs小原統哉

『PANCRASE 343』
日程:2024年5月24日(土)
開始:13:20
会場:東京・港区 ニューピアホール

【試合結果】

▼第1試合 フライ級 5分3R
○水戸邉 荘太 (TRIBE TOKYO M.M.A)
1R 2分14秒、KO(グラウンドのエルボー)
●西塚丈人 (ハイブリッドレスリング八戸)

▼第2試合 バンタム級 5分3R
○渡辺謙明(パラエストラ東京)
判定3-0
●中村大信(Battle-Box)

▼第3試合 フェザー級 5分3R
●加藤泰貴(RODEO STYLE)
2R 4分20秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
○タカリンダマン(和術慧舟會HEARTS)

▼第4試合 第30回ネオブラッドトーナメント準決勝 フライ級 5分3R
○岸田宙大(パンクラス大阪稲垣組)
判定3-0
●金澤臣人(リバーサルジム横浜グランドスラム)

▼第5試合 第30回ネオブラッドトーナメント2回戦 バンタム級 5分3R
○荒田大輝(パラエストラ八王子)
2R 4分41秒、チョークスリーパー(タップアウト)
●目怒頑丈(T-BLOOD)

▼第6試合 第30回ネオブラッドトーナメント2回戦 バンタム級 5分3R
○白井誠司(和心會)
判定3-0
●梅原規祥(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)

▼第7試合 第30回ネオブラッドトーナメント2回戦 バンタム級 5分3R
○宮城 成歩滝(ストライプル新百合ヶ丘)
2R 2分00秒、TKO(スタンドのパンチ→レフェリーストップ)
●寺本雄輝(パラエストラ西東京)

▼第8試合 第30回ネオブラッドトーナメント2回戦 バンタム級 5分3R
○山口怜臣(TIGER MUAY THAI/ALIVE)
判定3-0
●宮下 将(UNITED GYM TOKYO)

▼第9試合 第30回ネオブラッドトーナメント準決勝 フェザー級 5分3R
○望月貴史(BRAVE GYM)
判定3-0
●石塚将也(SUBMIT MMA)

▼第10試合 第30回ネオブラッドトーナメント準決勝 フェザー級 5分3R
○敢流(パンクラス大阪稲垣組)
3R 3分15秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
●沢木純也(SUBMIT MMA)

▼第11試合 第30回ネオブラッドトーナメント ストロー級決勝戦 5分3R
●織部修也(CAVE)
判定0-3
○船田侃志(和術慧舟會HEARTS)

▼第12試合 第30回ネオブラッドトーナメント ライト級決勝戦 5分3R
●原田直人(コブラ会イースト)
1R 0分15秒、KO(スタンドのパンチ)
○鈴木悠斗(パラエストラ八王子)

▼第13試合 バンタム級戦 5分3R
○合島大樹(ROOTS)
2R 3分31秒、TKO(スタンドのパンチ→レフェリーストップ)
●小原統哉(THE BLACKBELT JAPAN)

▼第14試合 フライ級戦 5分3R
○浜本“キャット”雄大(クロスポイント大泉)
判定3-0
●ジョセフ・カマチョ(Spike22)

▼第15試合 コーメイン ウェルター級戦 5分3R
○押忍マン洸太(DESTINY JIU-JITSU)
判定3-0
●村山暁洋(暁道場)

▼第16試合 メインイベント ライト級戦 5分3R
○葛西和希(マッハ道場)
2R 4分00秒、チョークスリーパー(タップアウト)
●丸山数馬(Tri H.studio)

葛西が丸山に一本勝ちを決め急遽メインとなった試合で大役を果たした!パンクラス初参戦の浜本“キャット”雄大はカマチョ相手に圧倒的な強さを見せた!

第1試合

1R。フェイントをかけながらステップを踏み、翻弄する西塚。水戸邉はカーフキック。西塚もローを返す。水戸邉はさらにカーフを蹴っていく。プレッシャーをかける西塚、タックルに入れず。水戸邉がパンチから組むと、西塚は投げようとするが投げきれず。水戸邉がケージへ押し込み、マットに叩きつける! 西塚受身が取れず、失神、レフェリーが止めた。少しして西塚は意識が戻っていたが、担架に乗せられ退場した。

第2試合

1R。渡辺がタックル。中村は切ろうとしたが、渡辺はそのまま組んでいく。パウンドを落とす中村。渡辺が回って上になると、中村はそのまま下から狙う。渡辺は外してケージへ押していく。頭を上げた中村は尻もち状態から首を狙う。
ボディを殴りヒジを打つ渡辺。中村は立ち上がるが、渡辺は粘り強く離さずケージへ押し込む。中村は首を取っている。ケージを使って立ち上がった。それでも離さずケージへ押し込む渡辺。
渡辺はさらに押し込んで殴る、ヒジ連打。中村もヒジ。両者立ち上がったところで終了。
ジャッジは2名が10-9中村、1名が10-9渡辺。

2R。渡辺がジャブからタックル。バックに回ってケージへ押す。倒してバックになった中村。しかし渡辺は少しずつ回り、上になって殴る。
中村は背負って立とうとするが、渡辺はバックを取って立たせない。背中に乗っていく。逃れたい中村、殴る。殴りながら上体を起こした中村だが、渡辺は逃さず終了。
ジャッジは3名ともに10-9渡辺、

3R。渡辺がジャブから遠いタックル。中村は切ろうとするが、渡辺は捕まえてハーフマウント! 中村はヒジを打ち込み一気に起きようとするが、渡辺は阻止。中村、苦しい。渡辺は上をキープしたままサイドから再びハーフマウント。返せない中村。渡辺がバックマウント!
残り1分。首を狙う渡辺。中村は殴りながら首を抜いたがタイムアップ。
ジャッジは2名が29-28渡辺、1名が30-27渡辺、3-0で渡辺が勝利。粘り強さが勝利をもたらした、

第3試合

1R。右にまわる加藤。タカリンダマンが近づいてテイクダウン! パンチを落とす。加藤も下から殴る。ひっくり返したいが、タカリンダマンはさせない。パウンドを落とす。
加藤は一気にはねのけようとするが、タカリンダマンは上キープ。ヒジを落としてハーフマウントからボディ連打。そのままタカリンダマンがパウンドを落としながら上をキープして終了。
ジャッジは3名ともに10-9タカリンダマン。

2R。加藤が先手を取りワンツーからタックル、ケージへ押し込む。しかしタカリンダマンは入れ替え、足をかけてテイクダウン。首を狙うが、これは外れる。タカリンダマン、バックを取って後ろへ投げた。加藤は仰向けになるが、タカリンダマンが上に。鉄槌、ボディを連打、さらにヒジ。
暴れる加藤だがめくれない。荒い息遣いが漏れる。タカリンダマンはさらにパウンド、ヒジ。サイドに移行し殴り続けると、レフェリーが試合を止めた。

第4試合

1R。お互いロー。岸田が倒した! 立ち上がる金澤に、岸田が腕を狙うが、金沢は外して立つ。
岸田ジャブ。金澤もジャブ、蹴りを出していく。岸田がパンチから組んでケージへ押し込むと、金澤がヒザを打ち込む。岸田が引き込んで足を狙うが、金澤は足を抜いて離れた。
岸田が飛び蹴り。金澤もパンチを返すが、間を空けずパンチを打ち込む岸田。反応が速い。一気に入ると両者撃ち合う。金澤が飛び蹴りを返すがスリップ。岸田はすかさず上になり殴ると終了。
ジャッジは3名ともに10-9岸田。

2R。金澤が蹴り。ステップを踏む岸田。距離を詰めるのが上手い。金澤が右ハイキック。金澤のミドルをつかんだ岸田は、そのまま組み付いて背中に乗りチョーク! 外そうとする金澤、さらに絞めようとする岸田。後ろへ倒れた岸田だが、話さずバックを取っている。金澤が正対して上になると、岸田が三角を狙う。
離れて立った金澤はパンチを落とす。岸田は下から足を取るが、金澤は外し、パンチを落とす。また足をつかもうとする岸田。蹴り上げ。終了のブザーとほとんど同時に岸田の蹴りがグラウンド状態で金澤の顔面に入ってしまい、タイムストップ。岸田にはイエローカードが出された。
しばらく回復を待ったのち、スタンドに戻ったところで終了。
ジャッジは3名とも9-9のイーブン。岸田はイエローカードで1点減点されている。

3R。お互いロー。岸田が片足を取ると上になりマウント! 金澤は回るが岸田がバックマウント。脱出したい金澤だが、岸田は逃さずバックをキープ。
金澤が上になるが、岸田が上を取り返す。首を狙うが、金澤は頭を抜いて立った。鉄槌、ヒジを落とす。
岸田は腕十字を仕掛けるが、金澤はスラムで叩つけて外した。両者立ってスタンドに。金澤がパンチで出ると、岸田がタックルに入ったところで終了。
ジャッジは3名ともに29-27の3-0で岸田が勝利。
フィニッシュすることはできなかったものの、ポテンシャルの高さを見せつけた岸田。反応の速さ、こだわりすぎず場面場面で最善策に移れる切り替えの速さも光った。プロデビュー2戦目だが、今後の成長と活躍が非常に楽しみな選手だ。

第5試合

1R。目怒がいきなり飛び込んでパンチ。受け止めた荒田。目怒はケージへ押していきヒザ。上になった目怒だが、荒田が下から三角を狙う! 殴っていく。足を上げて空間を作るが、目怒が足をつかんでパンチを落とす。
荒田が立つと目怒が後ろに投げて上に。立とうとする荒田。不安定極まりない体勢から素晴らしいバランス感覚で立ち上がる。ケージへ押し込んだ目怒だが、荒田が入れ替えた。膝を打ち込む目怒。しかし荒田が大きく投げてテイクダウン! 目怒は立つが、荒田がバックをキープして終了。
ジャッジは2名が10-9荒田、1名が10-9目怒と割れた。

2R。パンチを振って出る目怒。とらえた荒田。目怒がケージへ押し込む。細かく殴る荒田。目怒が倒すが、すぐに立つ荒田。投げたいができずケージへ押し込む。さらにバックを奪いクラッチするとヒザ連打! 脱出したい目怒だが、荒田は逃さない。
さらにヒザ連打から強引に倒してバックマウント。細かく殴ってチョーク! きれいに入って目怒がタップ。荒田は1回戦に続き、一本で勝ち上がった。

第6試合

1R。お互いフェイントをかけながら様子を見る。プレッシャーをかけ合う。梅原がパンチから一気にタックルに入り、バックに回る。正対した白井。梅原が離れた。
白井はパンチで出るが、梅原はまだ見ているか。会場から梅原コール。お互いフェイントをかけ合う。白井がロー。梅原がパンチのフェイントから組んでケージへ。ボディを殴る白井。梅原は肩パンチ、ヒザを打って終了。
ジャッジは3名ともに10-9白井。

2R。梅原ジャブ、白井ロー。梅原がバックハンドから組んでバックに回る。ケージへ追い込むと、みさき(梅原)コールが起こる。梅原は蹴り、足踏みつけ。白井は投げたいができず離れる。
梅原ロー。白井は組みたそう。梅原がまたロー。白井が組んでケージへ押し込んだ。梅原肩パンチ。白井のヒザがローブローとなりタイムストップ。
再開。白井がアッパー! これをくぐった梅原が組んでケージへ。片膝をついている白井だが、立った。
離れるが、梅原がバックハンドから組んでケージへ。白井が入れ替えるが、梅原が戻す。白井がバックを取るが、梅原が離れる。みさきコールが沸き起こる。
梅原がジャブから片足タックルでケージへ押し込んだところで終了。
ジャッジは2名が10-9白井、1名が10-9梅原。

3R。ジャブからタックルに入る梅原だが、白井が切る。お互い距離を取っている。梅原が片足タックルからケージへ押し込むが、白井がすぐ入れ替えた。ヒザ。梅原も入れ替えるが、白井が蹴って離れる。
梅原がロー、パンチから片足タックルでケージへ、突き放す白井。梅原は平型らにタックルからケージへ押し込むが、白井が首を取っている。叩きつけた梅原だが、白井は首を離さず、ギロチンがけっこう入っている。ギリギリで頭を抜き立った梅原は、ケージへ押すがタイムアップ。
ジャッジは2名が30-27白井、1名が29-28白井、3-0で白井が勝利。

第7試合

1R。宮城がロー、ハイキック。寺本もロー。宮城のバックキックがローブローとなりタイムストップ。
再開。宮城が左ハイキック、ロー。寺本がパンチから組んでケージへ。尻もちをつかせた寺本、上に。細かく殴る宮城。寺本は宮城の片足を両足ではさんでいるが、動きがない。宮城は細かくボディを殴る。寺本は相手をなかなか寝かせられない。殴る。しかし宮街が立った! ケージへ押し込んだところで終了。
ジャッジは2名が10-9寺本、1名が10-9宮城。

2R。宮城がパンチで出る。寺本も左アッパー、ロー。宮城はパンチを打ちながら出てケージへ押し込むが、寺本がパンチを入れて離れた。
宮城がアッパーからパンチを打ち込む。右が効いている。さらにパンチを連打する宮城。寺本はパンチをもらうだけになり、レフェリーが試合を止めた。
宮城はパンクラスデビュー以来3連続KO勝利。

第8試合

1R。距離を詰め山口がパンチ連打。当たっている。宮下がケージへ押し込むが、山口が入れ替え。ボディ、ヒザ。宮下が首をかかえながらヒザを入れる。首を外した山口。タックルに入ろうとするが、宮下がガブってバックに回る。首を狙うか。宮下は極めてもいないが逃しもしない。殴る。なんとか脱出したい山口だが、逃さず宮下が殴る。終了。
ジャッジは3名とも10-9で宮下。

2R。山口がパンチを振っていく。パンチをもらった宮下はタックルに入るが、山口がガブって殴る。仰向けになった宮下ガードポジション。ボディを殴る山口だが、離れて立つ。宮下は蹴り上げ。
山口がかぶさってサイドへ。ヒジ! エビで返そうとする宮下。山口は返させず殴る。マウントに行きたいが乗り切れない。しかし宮下は起き上がれない。
残り1分。逃さず殴る山口。しかし、宮下が大きく返してハーフマウント! したから殴る山口。終了。
ジャッジは3名10-9山口。

イーブンで迎えた3R。山口がパンチで出る。宮下、効いたか。山口が上に。しかし立って離れた。
宮下が遠いタックル。宮下が首を狙うが、これは外れる。山口がこするようなヒジ連打からマウント! コツコツ殴っていく。宮下はハーフに戻すが、山口は返させずパウンド、ヒジ。宮下が蹴り上げると、山口は立って蹴り。終了。
ジャッジは3名とも29-28の3-0で山口が勝ち上がった。

第9試合

1R。石塚がロー。望月はヒラリと片足タックルからケージへ押し込んだ。尻もちをついた石塚だが立つ。望月が押し込んでいく。石塚、鉄槌。望月が引き込むと石塚は尻もちをつく。しかし立った。
またケージへ押し込む望月。引き込んで尻もちをつかせる。望月はバックに回りヒザ。離さず殴り続けて終了。
ジャッジは3名ともに10-9望月。

2R。パンチで出る石塚。望月がタックルからケージへ。石塚はパンチ、ヒジ連打するも望月は押し込む。さらに引き込んで上に! 立ち上がる石塚だが、望月がまた上に。ハーフマウント。
立ちたい石塚。望月が抑えていたが、石塚立った! 猪木アリ状態になるが、すぐかぶさってヒジを落とす。離れると望月が蹴り上げ。石塚がまたかぶさると、望月が片足をつかみ上に。
石塚が立つと、望月がケージへ押し込んだところで終了。
ジャッジは3名ともに10-9望月。

3R。望月が片足タックル。抜けたい石塚。しかし望月は押していき上に。石塚がバックになるが、望月が一気に正対して上に。鉄槌連打。石塚は下から三角を狙うが望月に殴られてしまう。
望月はサイドに移行しヒジ、パウンドをコツコツ打っていく。
残り1分。返したい石塚。しかし望月はさらにパウンドラッシュ! タイムアップ。
ジャッジは3名とも30-27、3-0で望月が勝利。
勝利をつかみ取りたいという強い意志で、タックルからのテイクダウンをやり切った。その必死さに心打たれた観客も多かったのでは。

第10試合

1R。お互いにプレッシャーをかけ合う。敢流がロー。沢木もローを返す。敢流がさらにロー。これは効いたか。敢流タックル。これは決まらず。沢木がパンチで出ると敢流が捕らえ、大きく投げて上に!
沢木は立つが、敢流はバックを取って逃さない。さらに倒して上に。サイドへ。また立った沢木。敢流はケージへ押すが、沢木離れた。
敢流が組んでケージへ。ヒザを入れ離れた沢木の左パンチがヒット! 敢流ダウン! 追撃に入った沢木。しかし敢流はすぐ起きあがり組んでケージへ。バックに回ったところで終了。
ジャッジは3名ともに10-9沢木。

2R。パンチで出る敢流。沢木はロー。敢流が組んでケージへ。沢木はヒジ連打。引き込んだ敢流がマウント! 返そうとする沢木。敢流は腕十字を合わせるが、沢木が外して立った。
両者パンチを打ち合う。ヒットし敢流がひざをついた。沢木が上になるが、敢流が返して上に。サイドへ移行。沢木が離れる。
敢流がパンチからケージへ押し込むと、沢木が尻もち状態。殴る敢流。腕を狙いそうな沢木だが、敢流は防ぎ殴る。ヒジからマウント! パウンドラッシュ! 敢流はレフェリーをチラチラ見ながら殴るが、レフェリーは止めない。終了。
ジャッジは3名ともに10-9敢流。

3R。敢流がタックル。そのまま推してバックに回り、沢木にひざを着かせる。首を狙う敢流。沢木これは外す。敢流はパウンド連打。沢木は回って脱出したいができず。敢流がマウントに移行しパウンドラッシュ! レフェリーが止めた。
2度ダウンを喫したが、ピンチを乗り越えて敢流が勝利。打撃、組みともに強さを見せた。また、“絶対に自分は負けない”という気持ちの強さも伝わってきた。

第11試合

1R。両者飛び出した。船田がタックルに。織部は切ってケージへ押し込む。船田は押していくが、織部がガブった。船田は片足を取りケージへ。なかなか倒れない織部だが、船田が上に。バックに回った船田がバックマウント。織部が背負って立ち上がる。織部は前に落とそうとするが、船田がバックをキープして終了。ジャッジは3名10-9船田。

2R。織部がカーフキック。尻もちをついた船田だが、組んでケージへ。入れ替えた織部がヒザを打ち込む。離れる。船田が左パンチからタックル。しかし捕らえきれない。バックを取る。殴ってバックマウントへ。背負って立った織部。殴る船田。背中から降りるとすぐタックルに入る。織部が切るが、船田はガブリながらパンチを入れる。織部も殴り続けて終了。ジャッジは3名とも10-9船田。

3R。パンチで出る織部。船田がタックル、テイクダウン! 織部の片足をフック。織部はボディを殴る。立ちそうになる織部だが、船田はバックを取り殴る。織部が背負って立ったところで終了。ジャッジは30-27の3-0で船田が勝利。

第12試合

1R。原田がカーフキック。鈴木が左右のパンチを打つと原田がグラつく。さらに右パンチを打ち込むと、原田は前のめりにダウン!開始わずか15秒、鈴木がKOでNBT優勝を飾った。

《鈴木 ケージ上コメント》
「自分はこれから世界に行くんで、応援よろしくお願いします」

NBT表彰式

今大会で優勝を決めた船田侃志(和術慧舟會HEARTS/ストロー級)、鈴木悠斗(パラエストラ八王子/ライト級)がケージイン。廣瀬隆司キング・オブ・パンクラス評議会 評議委員長より記念の盾が贈られた。

第13試合

合島は2014年パンクラスに初参戦。コンスタントに試合をしていたが、2018年11月の原田維紘戦を最後に試合から遠ざかっていた。今回からROOTSに所属を移し、約5年半ぶりの復帰。再びランク入りを目指すのか。対する小原は昨年のNBTでパンクラスデビュー。NBT優勝は逃したものの、現在2連勝中。ベテラン・合島を相手にどのような闘いぶりを見せるのか。

1R。小原がジャブ、ローで出る。盛んにパンチを振っていく。合島は手数は少ないが、右ボディが強い。パンチを振る小原の隙をぬいボディがヒット。組んでケージへ押す小原。投げてテイクダウン! しかし、合島がすぐ上を取り返した。さらに返した小原が腕を狙うと、会場から拍手。続いて、回って抜けた合島に対しても拍手が沸き起こった。合島が立ち猪木アリ状態。蹴り上げる小原。ブレイクがかかる。スタンドに戻り再開。小原のジャブがヒット。さらに右パンチがヒット!合島がグラついた。さらにパンチを打ち込む小原。さらに片足タックルでテイクダウン!合島はすぐ起き上がるが、小原が腕を狙う!合島も腕を狙うが、小原が防いで終了。ジャッジは3名10-9で小原を支持。アグレッシブに攻める小原と、抑えたトーンだがツボを押さえたファイトの合島が対照的。

2R。小原がローで削る。合島もパンチを返すが、小原はジャブ&ローから片足をつかみケージへ押し込んでいく。合島は離れるが、間を置かずすぐに攻める小原。小原がタックルに入ったが、これは切られた。合島が右ボディ! しかし小原が左パンチ! 効いた! フラついている合島。小原はパンチ連打でたたみかける。合島が前に出て左ボディから左右のラッシュ。小原もパンチを打ち返す。小原のタックルを切って左右のパンチを打ち込む合島。小原が片足タックルに入るが、合島は切ってパンチを入れた。距離を取った小原に合島がパンチ。小原ダウン!すぐパウンドに入る合島をレフェリーが止めた。

第14試合

パンクラス初参戦の浜本はFighting NEXUSフライ級王者。元々はキックボクサーでWPMF日本スーパーバンタム級王者にもなっている。その後、素手で殴り合うミャンマーの格闘技「ラウェイ」に参戦、ILFJ認定ラウェイ王者。2020年、ZSTにてMMAデビュー。Fighting NEXUS、RIZINで闘ってきた。パンクラス参戦会見では「ベルトを狙う」と宣言している。対するカマチョは昨年7月に初参戦。体重オーバーによりキャッチウェイトではあるが、前田浩平に判定勝利。昨年10月、LFAに出場したが、肩固めで一本負けを喫している。

1R。カマチョがロー、ミドルと足を使う。浜本は右パンチ。カマチョの蹴り足をキャッチし、ケージへ押し込む。しかし、浜本の蹴りがローブローとなりタイムストップ。すぐに再開。組みにいくカマチョだが、浜本は付き合わない。カマチョが再び組みつき、ケージへ押してテイクダウン。すぐ立ち上がる浜本。浜本に尻もちをつかせたカマチョだが、浜本はすぐに立ちヒザを打ち込む。両者離れた。浜本がパンチ、蹴り。カマチョ効いたか。さらにたたみかける浜本。カマチョはケージへ押してバックを取る。さらに正対してケージへ押し込む。浜本はヒザ連打。浜本がヒザ、パンチを入れて終了。ジャッジは3名ともに10-9浜本。

2R。浜本がパンチ、蹴り。カマチョ飛び蹴り。浜本は右ミドル。カマチョがパンチから組んでケージへ。たたきつけるが、浜本は立つ。カマチョがケージへ押し込むとヒザの打ち合い。入れ変えてがぶった浜本。立つと、カマチョがケージへ押す。カマチョが離れると、浜本が追ってヒザ連打。カマチョが入れ替えて引き込むと浜本が尻もち。立ち上がる浜本をカマチョがケージへ押し込む。浜本が入れ替えてヒザ連打。カマチョは殴る。いったん離れた浜本が蹴ってケージへ押す。ヒザを打ち込む。終了間際、お互い入れ替え合って終了。ジャッジは3名10-9浜本。

3R。打ち合う両者。浜本がケージへ押してヒザ。カマチョが入れ替えるが、浜本が別のケージへ押し込んだ。すぐに入れ替えるカマチョ。さらに浜本が入れ替え、カマチョが入れ替え。カマチョが引き込んで浜本が尻もち。カマチョは立ちそうな浜本を押さえてボディ連打。向きを変えた浜本のバックをカマチョが取る。浜本が突き放し、ケージへ押し込んでヒザ。カマチョ入れ替えて倒した。しかし浜本が立ち上がり、会場から拍手が湧く。浜本がケージへ押し込んでヒザ連打! カマチョが入れ替えるが、浜本また入れ替えてヒザ連打!残り1分。入れ替えたカマチョが崩してハーフマウント。鼻から出血している。カマチョは殴り、チョークを狙ったがタイムアップ。

ジャッジは2名が30-27浜本、1名が29-28浜本、3-0で浜本がパンクラス初戦を白星で飾った。

第15試合

押忍マンは2020年より参戦中。ハードパンチャーで、前戦は昨年9月、川中孝浩にスタンドのキックでKO勝ちしている。そのほか、今年2月のRIZIN LANDMARK 8に出場しているが、阿部大治にKO負けを喫している。対する村山は2012年よりパンクラスに参戦中で、第9代KOP。前戦は昨年6月、ウェルター級王者決定戦で林源平と闘い判定負けを喫している。今回は約1年ぶりの復帰戦。ベテランの凄みを見せてくれるか。

1R。村山がプレスしていく。押忍マンはパンチ、ロー。村山がタックルに入るが付き合わない。村山がロー、パンチ。押忍マンも返すが、まだ凋ほど手数は見せない。村山が蹴り、ロー。押忍マンがパンチ、蹴り。村山の蹴り足をキャッチすると、村山がスリップ、尻もちをつく。押忍マンはすかさず上に。村山はガードポジションで細かく殴って終了。ジャッジは3名とも10-9押忍マン。

2R。距離を取りながらパンチを入れていく押忍マン。左ミドル、右ロー。そしてボディ! 村山も右パンチをヒットさせる。押忍マンが重いロー。押忍マンのパンチをくぐり、村山がタックルに入るが、押忍マンは付き合わない。押忍マンのパンチを警戒し、グラウンドに持ち込みたい村山、打撃で倒したい押忍マン。押忍マンが左ミドルを蹴ったところで終了。ジャッジは3名10-9押忍マン。

3R。押忍マンがロー、ジャブ。村山はタックルに入り、足をかけてテイクダウン! ついに倒した。さらにマウント! しかし、押忍マンが起き上がって上に。村山はガードポジション。額あたりがカット、出血している。ヒジを連打する村山。押忍マンもヒジ、パウンド。村山、立ちたいが……。
残り1分。アームロックを狙う村山。さらにバックに回り腕を狙ったが、タイムアップ。会場は村山の根性に熱く沸いた。
ジャッジは2名が30-29押忍マン、1名が29-28押忍マンの3-0で押忍マンが勝利。
終わった試合に「たら」「れば」はないが、村山がもう少し早く仕掛けていれば、また違った結果になったかもしれない。しかし、負けたとはいえ、最後まで諦めない気持ち、村山という選手の魅力が色濃く表れた試合だった。

第16試合

葛西は2019年から参戦中とパンクラス参戦歴は意外に長い。昨年9月に松岡嵩志戦、今年2月に木村俊也戦と2連勝中。対する丸山は2015年より参戦中、同年NBTウェルター級優勝。昨年はRoad To UFCの一般公募に応募し出場するも、1回戦で敗退している。パンクラスでは4連勝中。世界を目指す者同士の激突、どちらが勝利するのか。

1R。丸山がジャブで出る。左右ジャブから組んでケージへ押し込んだ。倒したいが葛西がこらえる。丸山はさらに押し込み肩パンチ、ヒザで攻め入れ替えさせない。さらにカカト。しかし展開なくブレイク。再開。丸山がパンチからタックル、ケージへ押す。葛西が入れ替えて倒し、殴る。立ってケージへ押し込みヒザ。入れ替えた丸山が殴り、肩パンチ。残り1分、葛西が倒してサイドへ。丸山は立つが、葛西は逃さない。丸山がヒザを打ち込み入れ替える。さらにヒザ連打。また葛西が入れ替えて左右パンチ。丸山がタックルを狙ったが、葛西が切る。終了。ジャッジは3名10-9葛西。

2R。パンチで出る丸山、打ち返す葛西、ジャブ&ロー。丸山が右パンチ。強いロー。丸山がジャブ、ローから組んでケージへ押し込む。葛西が入れ替えヒザ。丸山が戻してヒザ連打。殴る葛西。ヒザを打ちながら入れ替えてヒザ連打。サラビ投げてテイクダウン! サイドへ。残り時間が少ない。丸山が立ってケージへ押し込む。しかし、葛西がまたテイクダウン! 立とうとする丸山だが、葛西はバックに回りチョーク! これはしっかり入っている。丸山はなんとか外そうともがいたが、タップ! 葛西が一本勝ち。

急遽、メインとなった試合だったが、葛西はしっかりその大役を果たした。「世界に行く」という強い意志が葛西を成長させたのかもしれない。今後も注目していきたい。

今大会では、NBTで若い選手たちが素晴らしい活躍を見せた。特に岸田宙大、敢流(ともにパンクラス大阪稲垣組)、荒田大輝、鈴木悠斗(ともにパラエストラ八王子)の闘いぶりは非常に強く印象に残った。今後もさまざまな経験を重ね。大きく成長してほしい。

(写真・文/佐佐木 澪)

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