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Gの〝不動の二塁手〟のひと振りがチームを劇的勝利へと導いた。巨人・吉川尚輝内野手(29)が29日のソフトバンク戦(東京ドーム)で延長12回の末、右翼へ適時二塁打を放ち、1―0とサヨナラ勝利。祝福のウオーターシャワーを浴びせられ、チームメートとともに勝利の喜びを分かち合った。
0―0で迎えた延長12回だった。先頭打者の丸が左前打、代打の小林が犠打を成功させると一死二塁で打席に立ったのは吉川。6番手・オスナが投じた初球を見逃すことなくとらえ、右中間を破る値千金のサヨナラ打を放った。打球が飛んだ瞬間、サヨナラを確信したのか、バットを放り投げた背番号2は確信歩き――。球場全体が大歓喜の渦に包まれた。
ヒーローインタビューでは「何とか打ちたい気持ちがありましたし、絶対打ってやろうという気持ちで打席に入りました」と興奮冷めやらぬ表情。阿部監督も「いやもう、最後ね、スッキリ打ってくれました。(初球を振ったことが)いい結果につながったんじゃないですかね」と褒めたたえた。
吉川は、今季2度目のサヨナラ打でチームの勝利に大きく貢献。貯金を「2」とした巨人は劇的勝利の流れをこのまま持っていくことができるか。