キンプリの新曲〝記録達成〟がギリギリになった理由 サブスク解禁のメリット&デメリットとは

高橋海人(左)と永瀬廉

STARTO ENTERTAINMENTの2人組「King&Prince」の新曲「halfmoon/moooove!!」は初週売り上げ30・5万枚を記録し、オリコン週間シングルランキング(6月3日付)で1位を獲得した。これでデビュー曲「シンデレラガール」から15曲連続1位、全作品が初週売り上げ30万枚を超えた。

新曲がオリコンデイリーシングルチャートに初めて登場した日、激震が走った。推定売り上げが約8万枚と前作に比べて大幅減となったからだ。さらにその日の1位はNMB48の「これが愛なのか?」で約19万枚と圧倒的な差をつけられていた。それでも翌日には約15万枚を売り上げ、連続1位の記録を守った。

「初日のチャートを見て、ファンがCD購入を呼び掛けていました。キンプリファンだけでなく他のグループのファンも緊急性を感じ、CD購入に動いたともいわれています。ファンの一体感や底力によって連続1位、30万枚という記録を伸ばしました」(音楽関係者)

ここまで苦戦を強いられたのにはワケがある。23日から新曲を含め63曲を配信開始、サブスク解禁したのだ。「サブスクで聞けるのならCDは買わなくてもいいというライト層のファンも少なくない。デビュー時からキンプリを支えたコアなファンの中には脱退した平野紫耀らが結成した『Number_i』に流れた人もいますし、致し方ない部分はある」(芸能関係者)

一方、サブスクを解禁したことでうれしいニュースもあった。ビルボード・ジャパン発表の総合ソングチャート「JAPAN Hot 100」(29日公開)で新曲が1位になったのだ。

同チャートはCD売り上げだけではなく、動画、ダウンロード、ストリーミング、ラジオのオンエア回数、カラオケなどさまざまな指標を総合したもの。2位が「Creepy Nuts」による子供たちに大人気の「Bling―Bang―Bang―Born」であることを考えると「CDだけに頼らない新しいキンプリを印象付けられたのではないか」(同)

キンプリは29日、スタート社の合同公演「WE ARE! Let’s get the party STARTO‼」の大阪・京セラドーム公演に出演予定だったが、永瀬廉(25)は耳のケガのため出演を見合わせ。30日も同地で公演は行われるが、大事を取って出演しない。ファンと一緒に1位をお祝いしたかったことだろう。

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