北朝鮮から韓国に届いた「汚物風船」の効果 軍の爆発物処理班などが出動し収集

北朝鮮が韓国に送ったと見られる〝汚物風船〟(ロイター)

韓国北部の南北境界付近で28日深夜から29日、北朝鮮が飛ばした汚物が入った物をぶら下げた大型風船が260個以上、落下した。軍の爆発物処理班などが出動して収集している。

複数の韓国メディアによると、風船にはビニール袋がぶら下げられ、中にはゴミなどの汚物が詰め込まれていたという。しかし、袋には赤、緑、黒のコードが付いており、ほかにどんな危険物が入っているか分からないので、念のために爆発物処理班が出動しなければいけない状況だった。

なぜ、汚い上に専門部署でなければ処理できない面倒な風船を飛ばしたのか。

韓国の団体が先日、20個の大型風船に、北朝鮮を批判するビラ30万枚とK―POPやトロット(韓国の演歌・歌謡曲)の動画が入ったUSBメモリー2000個をぶら下げて、北朝鮮に飛ばしていた。風船に取り付けられた横断幕には「金正恩、あなたは変わることのない裏切り者であり、朝鮮人民の敵に他ならない」と書かれていた。この件への報復措置とみられる。

北朝鮮のキム・ガンイル国防次官は25日付の談話で、韓国の団体による風船に対抗するとし、「多くの汚物が韓国に散布されるだろう。片付けにどれほどの努力が必要かを直接体験するだろう」と述べていた。

北朝鮮事情通は「北朝鮮指導部は、K―POPや韓流ドラマなどの韓国文化が流入し、国民に浸透し、国民が自由な韓国にあこがれることを恐れています。金正恩体制に反発するアリの一穴となるかもしれないからです。昨年、『平壌文化語保護法』を制定し、韓国文化を流布した場合の最高刑は死刑です」と話している。

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