クレジットカードとの違い
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近年、キャッシュレス決済に対応している店舗やサービスが増えていることもあり、高校生や大学生なども、現金ではなくカードで支払いをしたいと考えているのではないでしょうか。
高校生はクレジットカードを申し込むことはできませんが、デビットカードなら利用可能です。デビットカードは審査がなく、年齢を満たしていれば、原則としてだれでも利用できます。
この記事では、高校生でも持てるデビットカードのメリットや、利用する際の注意点などについて解説していきます。
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デビットカードは学生でも持てる
デビットカードとは、クレジットカードのように代金の支払いができるカードのことで、支払いをすると即時に口座から引き落とされる仕組みとなっています。銀行からお金を引き出さずに済むうえ、口座の残高以上は使えないため使い過ぎ防止にも効果があります。
デビットカードの利用対象者は、原則として中学生を除く15歳以上の方なので、高校生や大学生でも利用可能です。
デビットカードには、「J-Debit」と「国際ブランド付きデビットカード」の2つがあり、「J-Debit」は銀行のキャッシュカードがそのまま使え、金融機関の多くが対応しています。
一方、「国際ブランド付きデビットカード」は、「Visa」や「Mastercard」などの国際ブランドと提携しているカードで、各国際ブランドの加盟店であれば、国内はもちろん海外でも利用できます。
クレジットカードやプリペイドカードとの違い
キャッシュレス決済には、デビットカード以外にもクレジットカードやプリペイドカードなどがあります。キャッシュレス決済とどのような点が違うのか確認しておきましょう。
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クレジットカードの利用対象者は、原則として高校生を除く18歳以上のものが多く、申し込み時には審査を受ける必要があります。支払方法は一括払いのほか、2回払い、分割払い、リボ払いなどいくつかあり、いずれも後払いとなっています。
一方、デビットカードは原則15歳以上が対象で、審査は不要、支払回数は一回払いで、即時払いとなるのが一般的です。
また、プリペイドカードは年齢制限や申し込み時の審査はありませんが、利用するにはチャージする必要があります。デビットカードは銀行口座の残高内での利用なので、チャージをする必要がありません。
では、学生にとってデビットカードはどのようなメリットがあるのでしょうか。次章で詳しく解説していきます。
学生にデビットカードがおすすめな理由・メリット
デビットカードが学生におすすめな理由やメリットについて確認していきましょう。
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使い過ぎを防げる
デビットカードはクレジットカードのようにキャッシュレスで決済ができるので、使い過ぎが心配な方もいるでしょう。
しかし、デビットカードの利用限度額は銀行口座の残高までなので、支払えない金額まで使ってしまうことはありません。例えば、口座の残高が10万円なら10万円までしか使えないということです。利用金額は即時決済なので、後日支払えなくなる心配もありません。
また、デビットカードによっては、1回あたりや1日あたりの上限額を自分で決められるものもあります。
インターネットショッピングで使える
学生になると、自分でインターネットショッピングをする機会も出てくるでしょう。オンラインショッピングの決済方法としては、一般的にクレジットカードや代金引換、銀行振込などがあります。
クレジットカードの申し込みができない学生は、代金引換や銀行振込を選ぶことになりますが、いずれも手数料がかかります。しかし、デビットカードならカード番号を入力するだけで手数料をかけずに決済可能です。
ただし、「J-Debit」はインターネットショッピングの決済には対応していないため、「国際ブランド付きデビットカード」を利用する必要があります。
不正使用の対策が取られている
デビットカードが盗難などに遭うと、不正使用される可能性があります。しかし、デビットカードでは、決済するたびにメールが通知されるため、仮に不正利用があった場合でもすぐに発覚可能です。
紛失や不正使用があった場合は、速やかにデビットカードを発行した金融機関に連絡し、カード無効の手続きをとりましょう。その後、再発行の手続きをすることも可能です。
海外留学時でも利用できる
学生になると、海外留学をする方もいるでしょう。「国際ブランド付きデビットカード」は、海外でのショッピングの決済にも利用できるほか、海外のATMでお金を引き出すことも可能です。
ATMでは、お金を直接現地通貨で引き出せるため両替をする必要がなく、手数料を節約できます。ただし、ATM利用手数料はかかる点に注意しましょう。
渡航先によっては治安の良好でない国や地域があるため、高額な現金を持ち歩くのは危険です。現地で直接引き出せれば、盗難やスリなどの被害を防げます。
たいへん便利なデビットカードですが注意点も。次章でデビットカードを利用する際の注意点を確認していきましょう。
デビットカードを利用する際の注意点
デビットカードを利用する際には、以下の点に注意しましょう。
- 支払いは一括払いのみ
- 利用限度額は銀行口座の残高まで
- カード発行銀行以外のATMでは手数料がかかる
- 利用できないサービスがある
前章まででも触れたように、デビットカードの支払いは一括払いのみで、利用限度額は銀行口座の残高までです。
また、口座を開設する必要があり、口座開設銀行以外のATMでは手数料がかかります。そのため、コンビニエンスストアのATMでは手数料がかかる点に注意が必要です。
さらに、デビットカードによっては、月額料金の支払いや電子マネーへのチャージなど、利用できないサービスがあります。
まとめにかえて
デビットカードは、原則として中学生を除く15歳以上の方が申し込み可能なため、高校生や大学生といった学生でも利用できます。審査は必要なく、利用限度額は銀行口座残高までなので使い過ぎる心配もありません。
キャッシュレス化が進む中で、学生もカードが使えると便利です。クレジットカードを持つ前に、お金を管理する練習としても活用するのも良いでしょう。
参考資料
- J-Debit「キャッシュカードではじめる、キャッシュレス」