静岡県・鈴木康友新知事が会見/リニア中央新幹線、関係者と早期に信頼関係構築へ

26日投開票の静岡県知事選で初当選した前浜松市長の鈴木康友氏が29日に県庁で就任会見し、リニア中央新幹線について「JR東海や国土交通省の関係者と早期に会って関係を構築したい」と前向きな姿勢を示した。地下水の問題でJR東海が計画している静岡・山梨県境付近でのボーリング調査についても「工事とは切り離して考えるが、調査はやるべきだ」と話した。
リニア中央新幹線のトンネル掘削工事では、岐阜県内で周辺の井戸などの減水が確認されたが、JR東海は県への報告が遅れたと指摘されている。鈴木知事は「岐阜県だけの問題ではない」と述べ、問題が全体に波及しかねないと指摘。信頼関係の構築が重要とし、JR東海や国交省、関係自治体とコミュニケーションを図っていきたいとした。
浜松市の遠州灘海浜公園(篠原地区)で計画されている野球場を中心とした公園整備については「ドーム型や開放型など、全体構想の練り直しが必要ではないか」との考えを示した。

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