東合協/合材工場を原則土日閉所に、休業推進日の出荷は完全予約制

舗装工事現場などにアスファルト合材を出荷する合材工場の働き方が大きく変わる--。日本アスファルト合材協会(日合協、今泉保彦会長)を構成する団体会員の東京アスファルト合材協会(東合協、馬場利之理事長)が土日の工場閉所を始めた。これまでは土日も工場を稼働させ、飛び込みの注文に対応していた。今後は土日の出荷を完全予約制にし、工場でのスタッフの待機をなくす。合材工場の原則土日閉所は全国で初めての取り組みという。
4月に土日閉所を開始し、28日に日合協ホームページ(HP)で周知した。日合協は東合協の取り組みを後押しし、他のエリアへの水平展開を目指す考えだ。
東合協は東京エリアに合材を出荷する東京や首都圏の合材工場で構成する。今回の土日閉所には東合協の会員工場など29工場が参加する。災害時などの緊急工事は例外とする。
工場閉所に当たり東合協は、土日や祝日を休業日や休業推進日とするカレンダーを作成した。カレンダーは日合協のHPで確認できる。休業推進日は完全予約制で注文を受け付ける。顧客にカレンダーを周知し、工場閉所への理解浸透を図る。
日合協によると、土日の合材の注文は事前予約が多いものの、一部では当日に2~3トン程度の小ロットの飛び込み注文があるという。多くの合材工場では飛び込み注文に対応するため、工場を稼働させ、スタッフが待機している。小ロットの注文のために人材や設備を使うので、工場の非効率化につながっている。
工事業者側にも土日の当日注文で合材を出荷できるという認識が定着している。平日にできない舗装工事があることも、土日閉所を妨げる一因となっている。
日合協は1月、日本道路建設業協会(道建協、西田義則会長)と共同で「働き方改革推進宣言」を発表。4週8休の定着や土日休業の推進に取り組んでいる。

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