姫路城や書写山だけじゃない! 初代『お城のアンバサダー』に聞く、姫路のおすすめスポット

初代『姫路お城のアンバサダー』、左から片山由唯さん、高曽根里恵さん、田中風花さん

兵庫・姫路の魅力の発信役『姫路お城のアンバサダー』の3人が、このたびラジオ番組にゲスト出演し、アンバサダー就任への秘話を明かすとともに、地元のおすすめスポットを紹介しました。

【写真】姫路のシンボル、姫路城

姫路市の清元秀泰市長いわく、「姫路城の素晴らしさだけでなく、姫路市の行っている様々なイベントやにぎわいなどについて発信し、どんどん(姫路の)魅力を世界中に広げていく、いわゆる大使館の職員のような存在」となる、『姫路お城のアンバサダー』。

これまでは『姫路お城の女王』と呼ばれ、54代にわたって続いていましたが、多様性の社会に適応すべく、新たに名称を変更。3人はその初代として大役を担います。今回の任期は、昨年(2023年)11月の「第73回姫路お城まつり」から就任し、来年(2025年)春開催予定の姫路お城まつりまで、約1年半となっています。

市内の大学に通う現役大学生の片山由唯(かたやま・ゆい)さんは、「姫路駅や大学まで通学する際に見る姫路城が、季節や気候で表情を変えるその姿に魅力を感じ、それをいろんな人に伝えたい。また、いろんなことにチャレンジしたい」という思いで応募。その熱意が通じ、初代アンバサダーの1人に名を連ねました。

大学では教育学や心理学を専攻している片山さん。姫路のイチオシスポットについては、姫路城から北西の位置にあるユニークな外観が特徴で、播磨ゆかりの学者や作家について学べる「姫路文学館」をピックアップ。片山さんはアンバサダーの研修でこの場所を訪れたとき、タッチパネルでキーワードを触り、そこから人物や文献の紹介が出てくるシステムに「子どもから大人まで親しめる良いアプローチ」だと感じたといいます。

一方、2児の母でありフリーアナウンサーとしても活躍しながら、このたびアンバサダーに就任したのは、高曽根里恵(たかそね・りえ)さん。四国・徳島生まれ、高知のテレビ局のアナウンサーをつとめ、結婚を機に来姫。「地域の魅力を多くの人に伝えていく仕事は、もう20年くらいやってきてライフワークになっている。観光PRをするアンバサダーの役割は、これまでの経験をいかせるものなので、やってみたいと思った」と、応募の理由を明かします。

「子育ての目線も大切にしながら、情報発信をしていきたい」という高曽根さん。いまは瀬戸内の魚や、その魚に合う日本酒などが、特に姫路の魅力と感じているそう。そのなかで、今回、ラジオ番組では、1泊2日で姫路のよさを感じられる観光コースをリスナーへ提案します。

その内容とは、初日は、姫路城を見学後、「日常とは異なる雰囲気を味わえる」という書写山圓教寺へ。その後は街中で姫路のおいしい食を楽しみ、2日目は家島にわたり新鮮な海産物を堪能しながら島の魅力を感じるというものです。「圓教寺ではぜひ写経を体験して、日常の考えごとを忘れて、心安らぐひとときを過ごしてほしい。また、家島は船に乗る体験など子連れでも楽しめる場所で、姫路市内から30分で行ける離島であり、猫が走る路地裏の風景を見るだけでも癒される」(高曽根さん)。

もう1人のアンバサダーは、姫路生まれ姫路育ちの田中風花(たなか・ふうか)さん。大学生のときに一度姫路を出て、そこから姫路に帰ってきたとき、偶然アンバサダー募集のポスターを見かけ、「運命を感じて」応募。思いが叶った今は、それまで関わることのなかった人々との交流にとても充実した日々を過ごしていると話します。

その田中さんおすすめのスポットは、友だちと訪れるという「太陽公園」。園内に兵馬俑や凱旋門、ノイシュバンシュタイン城をモチーフにした白鳥城など多くの見学エリアがあり、テレビCMや映画のロケ地としても知られる場所は、フォトスポットも豊富です。

この公園には清元市長も子どもを連れてよく行ったと明かし、「遠くまで旅行に行けなくても太陽公園に行けば世界旅行したような気分になれる」とコメントしていました。

『姫路お城のアンバサダー』の3人は従来の活動に加えて、インスタグラムでも活動内容や姫路の魅力を発信中。「私たちの活動をもっと多くの人に周知して欲しい。そのためにできることをやっていきたい」と意気込みを述べていました。

(西真莉恵)

※ラジオ関西『ヒメトピ558』2024年5月3日・10日・17日放送回より

© 株式会社ラジオ関西