6月は小学生の交通事故が多い!事故を防ぐために子供としたい4つの約束

もうすぐ雨の季節の到来ですね。この時期、子供(幼児・小学生・中学生)の交通事故発生数が高い事を知っていますか?事故の原因や対策をみていきましょう。

夏前に子供の交通事故が多い理由

ちょうど学校生活にも慣れ、お友達と遊ぶ機会や行動範囲が広がってくる時期で、子供たちの注意力が少し下がっていることが考えられます。
また、雨が多い季節ですから、傘や雨で視界が悪いことも影響している可能性があります。
年齢や時間帯、どのような状況での事故が多いか、詳しくみていきます。

6月・7月の発生件数が一年で最も多く、小学生男子の件数が多い

令和5年(2023年)の交通事故の発生件数を見てみると、子供の交通事故は、6月・7月の夏前の時期に多くなっています。

子供の年齢別内訳を見てみると、小学生が約6割を占め、そのうち、男の子が交通事故に遭う件数は女の子の約2.6倍多くなっています。

時間帯別に見てみると、16時~18時が最も多く、次いで14時~16時の時間帯となっていて、下校後、お友達と遊んでいる最中や習い事の行き帰り、または、下校時間中が要注意な時間帯だということがわかります。

自転車での事故遭遇率が高い

事故に遭った際、どのような状況だったのかみてみると、約7割の子が自転車に乗っている時に事故に遭っていることがわかります。学年別では、高学年になるほど、自転車乗用中の事故に気をつけなければいけない事がわかりますね。

自転車での交通事故は、出会いがしらに発生していることが最も多く、交差点でよく安全を確認していなかったり、一時停止をしなかったりした事が原因で起こっています。また、ブレーキをかけず単独で事故を起こしていることもあるようです。

事故に合わないために子供としたい4つの約束

◆自転車に乗るとき
1.身体に合った自転車を選ぼう
お子さんの体格にあった自転車か確認してあげましょう。確認ポイントは2つあり、両足のつま先が地面につくか、ブレーキをしっかり握れるかです。子供はすぐに大きくなってしまうので、一緒に自転車で出かける際は出発前に確認する癖をつけておくといいですね。

2.ヘルメットを被ろう
自転車での交通事故で亡くなられた方の約5割が、頭部に致命傷を負っています。子供は、頭が重く転んだ際に頭に怪我をしやすいため、ヘルメットを被って自転車に乗りましょう!

3.「止まれ」の標識や交差点では一時停止しよう
「止まれ」の標識がある場所や、交差点、見通しの悪い曲がり角などでは、必ず一時停止をして、左右と後ろからの車両がないか確認してから通行するようにしましょう!特に、公園や児童館などの施設から出る際は要注意。お友達と話しながら運転している際は注意力も散漫になっているので、「この道路に出るときは一回止まって安全確認するんだよ」と念入りに伝えましょう。

◆歩いているとき
4.手を上げて横断歩道を渡ろう
道路を渡るときは、ちょっと遠くても横断歩道を渡るようにしましょう!さらに手をあげると車のドライバーに渡りたいということが伝わるため、信号のない横断歩道も、より安全に渡ることができますよ。雨の日で傘をさしている場合は、傘を少し高く上げて意思表示するといいですよ。一緒に横断歩道を渡る機会があれば、手をあげて渡ろうねとお子さんに声掛けをして見て下さいね。

最後に、雨の日は昼間でも暗い事が多いため、お子様の洋服や傘、長靴などのレイングッズは、なるべく明るい目立つ入りをチョイスしましょう。白や黄色、パステルカラーだと、雨の日でも目に付きやすいですよ。

<参考資料>
警視庁ホームページ 子供の交通人身事故発生状況(令和5年中)
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/about_mpd/jokyo_tokei/tokei_jokyo/vta.files/child.pdf

警視庁ホームページ 小学生の交通人身事故発生状況(令和5年中)
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/about_mpd/jokyo_tokei/tokei_jokyo/vta.files/schoolchildren.pdf

政府広報オンライン
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201804/1.html

警視庁ホームページ 頭部の保護が重要です ~自転車用ヘルメットと頭部保護帽
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/anzen/toubuhogo.html

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