松原公園整備 市民が活発意見 佐賀市でワークショップ

松原公園の2期整備について現地を確認するワークショップ参加者=佐賀市松原

 佐賀市が検討している佐嘉神社周辺の「松原公園」の第2期整備について考える市民参加のワークショップが26日、佐嘉神社記念館で開かれた。約40人が参加して徴古館東側の「松原マーケット」があった一帯を歩いた後、グループに分かれて公園の魅力や将来像について意見を出し合った。

 松原公園は2011年に終了した第1期工事で、徴古館の玄関付近を整備した。今回の第2期では松原マーケット周辺の約9900平方メートルの整備を検討している。同マーケットは戦後の引き揚げ者らが市場を開いたのが始まりで、老朽化した建物は撤去が進んだ。市は日常使いの公園や、松原・佐嘉神社や徴古館との往来を意識した整備を目指している。

 ワークショップでは「こんな場所になればいいな」をテーマに、整備のコンセプトを話し合った。「子どもの声が聞こえる町に」「明るい水と文化の交差点に」などのプランが発表され、水辺の涼しさが生かせる松原川や、公園にゆかりのある佐賀藩主鍋島家の歴史を取り上げる参加者が目立った。

 マーケットの復興を挙げた佐賀大4年の城山裕来さん(22)は「さまざまな意見を聴いて、にぎわっていた当時を見たくなった。地元ならではの野菜市、屋台通りなど昔の良さを残しつつ、新しいものができていくといい」と話した。

 ワークショップは市や県などが主催。6月下旬に2回目を開いて整備のイメージを具体化する。市は早ければ秋ごろまでに基本構想をまとめる方針。

(中島幸毅)

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