イノベーション拠点開設 東海国立大学機構、名大に

名古屋大学に開設した「TOIC NAGOYA」

 名古屋大学と岐阜大学を運営する東海国立大学機構は29日、名古屋大学の敷地内に、産学連携オープンイノベーション拠点「Tokai Open Innovation Complex(TOIC) NAGOYA」を開設した。

 同機構は、経済産業省の「令和3年度産学連携推進事業補助金」に採択されている。地域の大学が企業や自治体などと連携してイノベーション創出や地域活性化につなげることを目的としており、同拠点を通じて地域課題の解決に貢献する。

 同拠点は7階建てで、総工費は約15億円。岐阜大学内の「TOIC GIFU」に続き2拠点目。1、2階は会員制のコワーキングエリア、3階は同機構の産学官連携を支援する機関のオフィス、4~7階は名古屋大学の産学官連携制度を利用する企業が入居する共同研究エリアになっている。

 同日、完成記念式典を開き、同機構の松尾清一機構長、名古屋大学の杉山直総長らが出席。杉山総長は「社会課題の解決を目指し、この場所から今までにないシナジーが生まれることを期待している」と話した。

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