グルメタウン・大宮の贅沢ランチ3店。正統派だけど異彩を放つ味わいを!

店もジャンルも百花繚乱! ランチタイムでも食いしん坊を困らせないグルメタウン・大宮。2020年以降の新店から、個性が光る実力派ランチをご案内!

『盆彩』お盆を彩る、趣向を凝らした和の味

小鉢5品とごはん、あら汁、お新香付きの彩り盆彩膳1500円。

“盆を彩る”の名のとおり、お盆にいくつも並ぶ有田焼の小鉢には刺し身、和え物、煮物、揚げ物など多彩な旬の味。調味料からひと手間かけ、時に煮浸しにカレー風味を利かせたり、濃厚なアボカドソースを真鯛に添えたりと趣向を凝らす。「割烹料理をもっと身近に、街に浸透させられたら」と店主の内田昂宏さん。時季ごとに品種を替えるごはんは美濃焼の土鍋で炊きたてを提供。もうおかわりが止まらない!

松花堂弁当のような9品にデザートも付く四季の盆彩箱3000円(前日までの要予約)。
藍色の庇瓦(ひさしがわら)とのれんが目を引く、カウンター7席の店。2023年開店。

『盆彩(ぼんさい)』店舗詳細

盆彩(ぼんさい) 住所:埼玉県さいたま市大宮区桜木町4-119 /営業時間:11:30~14:00LO・17:30~22:00LO/定休日:不定(主に土か日)/アクセス:JR・私鉄各線大宮駅から徒歩11分

『篝日 -kagaribi-』フレンチの技法と和の食材を巧みに融合

前菜、スープ、パスタ、メイン、パン、デザート、ドリンクの平日限定ランチ3300円。

築60年の古民家で2023年に開店。通りの喧騒も忘れる和モダンな空間で味わえるのは、エレガントな創作フレンチだ。新ごぼうと新玉ねぎのポタージュには西京みそを、メインの桜鯛とホタテ貝のカダイフ巻きには大葉やふきみそを使うなど、フレンチの技法と出汁や薬味、発酵食品といった和食材を巧みに融合。山菜の天ぷらを添えるのもユニークだ。洗練の中で出合える親しみに頬がゆるむ。

デザートのオレンジとマスカルポーネチーズのブランマンジェ。
飛び石と植栽に導かれる玄関アプローチ。

『篝日 -kagaribi-』店舗詳細

篝日 -kagaribi-(かがりび) 住所:埼玉県さいたま市大宮区宮町1-95 /営業時間:11:00~14:00LO(夜は予約制で18:00~)/定休日:日・月・火/アクセス:JR・私鉄各線大宮駅から徒歩3分

『登竜門』地元川魚問屋が手掛ける“中華×川魚”

鰻炒飯の休日限定特選ランチ1600円(平日はサラダ、スープ、香物付きで1200円)。

中華は中華でも、明治創業の川魚問屋『鯉平』が2020年より営む中華料理店は川魚料理が名物。細切れの蒲焼きもごはんもたっぷりの鰻炒飯は、中国のたまり醤油と山椒油で仕上げ、刻んだズッキーニとレタスがいいアクセント。店で朝絞める活鯉はネギソースでさっぱりと。鯰の中華風天ぷらは肉厚で食べ応えあり。本場で食される川魚料理にはないオリジナリティあふれる味を堪能しよう。

朝〆鯉の中華刺身980円、揚げ鯰紹興酒の香り680円はグランドメニュー。週末なら昼でも食べられる。
レンガ調の壁がモダンな店内。

『登竜門』店舗詳細

登竜門 住所:埼玉県さいたま市大宮区仲町1-125-12/営業時間:11:30~14:00・17:00~23:30LO/定休日:日/アクセス:JR・私鉄各線大宮駅から徒歩4分

取材・文=下里康子 撮影=オカダタカオ
『散歩の達人』2024年5月号より

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