全個体電池搭載へ、ENNEの新型eバイク開発進行中

バッテリー

ENNEは、全個体電池の開発に着手したと発表した。将来的にこの全個体電池をeバイクに搭載することで、航続距離の大幅な拡大と充電時間の短縮が期待されている。

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現在、ENNEはアシスト自転車と原付の切り替えが可能な『ENNE F750』や、特定原付で唯一ペダルと発電機を搭載する『ENNE T350 Pro』などの開発を進めている。これらの製品においてペダルにこだわる理由は、現行のリチウムイオン電池では、車体に安価に搭載できるサイズの容量ではフル電動走行が不十分であるためだ。

特にENNE F750は開発が順調に進んでおり、近日中にサンプル機の公開が予定されている。このモデルは、車両区分を変化させることができるモビリティとして開発され、ベース車両はENNE R500だ。F750は20インチファットタイヤ、シマノ変速ギア、前後サスペンションを備えたフルスペックのeバイクとなる。

F750の特徴的な機能として、ナンバーを完全に隠すシステムが挙げられる。従来のナンバー隠しシステムは、外観からナンバーを隠していることが明らかだった、ENNEのシステムでは、一度隠すと完全にナンバーの存在を消すので、自転車としての外観が損なわれない。

ナンバーを隠した状態では、アクセルなどの原付特有の装備は使用できないが、電動アシスト自転車の法的限界である最大1:2のアシスト比率で24km/hまで電動アシストを受けることができる。

現在、開発は最終段階にあり、7月をめどに納品を開始する予定だ。

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