ロマンス詐欺被害防止 亀山の百五銀行に感謝状 声かけ、メール内容から確信 三重

【田名瀬署長(左端)と感謝状を持つ高橋支店長代理(中央)、駒田支店長=亀山署で】

 【亀山】三重県警亀山署の田名瀬孝代署長は29日、亀山市野村4丁目の同署で、新たな詐欺「SNS型ロマンス詐欺」被害を未然に防いだとして、百五銀行亀山支店東御幸出張所の高橋俊紀支店長代理(52)に感謝状を贈った。

 同支店の駒田泰之支店長(51)と同署生活安全課の野田哲平課長が同席した。

 今月17日、来店した80代の男性が、現金約35万円を振り込もうとしたため、応対した高橋支店長代理が振り込み理由を聞くと男性は、女性とやりとりしたメールのコピーを見せて、「海外居住の女性から、カナダのトロントにある銀行から莫大なお金を引き出す経費として約35万円が必要」と説明し、振り込みに来たと話した。

 高橋支店長代理は、詐欺に間違いないと確信し、状況を警察に通報して、詐欺被害を未然に防いだ。

 田名瀬署長は「積極的に声かけしていただき、未然に防ぐことができた。今後も、よろしくお願いします」と礼を述べた。

 今年4月末までの同署管内のSNS型ロマンス詐欺被害は4件。被害総額は約4200万円。

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