クラブセッティングも“怪物”だった 松坂大輔氏が使った初日の14本

“平成の怪物”が使う14本は?(撮影:ALBA)

<太平洋クラブチャレンジ 初日◇29日◇太平洋クラブ 江南コース(埼玉県)◇7224ヤード・パー72>

国内男子下部のABEMAツアーにアマチュアとして出場している元メジャーリーガーの松坂大輔氏。初日は「81」の147位と出遅れたが、“平成の怪物”らしい300ヤード超ショットを連発して沸かせた。初日のキャディバッグの中身を覗いてみたら、こちらも“怪物”だった。

松坂氏のキャディバッグを見てパッと気が付くのがヘッドカバーの少なさだ。1つしかないヘッドカバーの中身は、プロをもしのぐ320~330ヤードのショットを見せたドライバーだ。キャロウェイ『パラダイム◆◆◆S』(ロフト角9度)のヘッドに、シャフトは米ツアーで人気の『アルディラローグ インフィニティ』の80グラム台のTX。長さは46インチというスペックだ。またホーゼルは通常より重量のある「ヘビーコグ」と呼ばれるもので重心距離を短くする狙いなどがある。

ドライバーの下は、なんと16度と18度の2本のアイアン型ユーティリティ『APEXUT』だった。本来はフェアウェイウッドを入れるが、これには理由がある。何度かラウンドしたことのあるという今コースは、「僕にとっては広くない」と感じ、ドライバーを握る回数が少ないことを想定。練習ラウンドを行ったプロゴルファー・矢野東の助言もあり、「多少距離を残してもティショットはドライバーより曲がらないUTを使う」計画を立てた。

もともとアイアンが好きという松坂氏は、「練習ラウンドで飛距離も高さも出せていたので」と2本のアイアン型UTの投入を決めた。

しかし、当日のスタート10~15秒前に急遽作戦変更。「ティショット打つ直前まではUTを持っていたのですが、朝イチの練習でシャンクをして気持ち悪くて…。UTで打ったらチョロしそうだった」と。朝イチの悪い感触と大ギャラリーに囲まれたティイングエリアで急遽、ドライバーに変更。その後も全ホールドライバーを使うことにした。「明日は3番と5番のウッドを入れると思う」とスタメンの変更を示唆した。

アイアンから下は最近入れたというブリヂストン製のモノ。4番からPWは『CB221』。ウェッジは『BRM2』の50度(表示は48度)、56度、59度(表示は58度)。今大会はブリヂストン社のツアーバスも会場入りしており、前日まで最終調整を行ったという。担当者によるとアイアンのシャフトは、体型に合わせて通常より0.5インチ長くしている。ウェッジもソールを好みの形状に削るなど細部にわたってこだわった。

またシャフトのこだわりも強く、ウェッジはKBS『HI-REV2.0』の135グラムを使用。国内ツアーで使用する選手は皆無で、バスに用意がなく揃えるのにも時間を要したという珍しいシャフトだ。

ボールはブリヂストンの『ツアーBX』を使用。もともと松坂氏はタイガー・ウッズへの憧れが強く、同社と契約するタイガーが開発から携わっている「ツアーBXS」を使用していた。しかし、タイガーが今年に入って『X』に替えたと知り、変更したという。

【松坂大輔氏の初日のクラブセッティング】
1W:キャロウェイ パラダイム◆◆◆S(9度/アルディラ ローグインフィニティ 80G TX/46インチ)
UT:キャロウェイ APEX UT(16度、18度/プロジェクトX LS/6.5【X相当】)
4~P:ブリヂストン 221CBアイアン(プロジェクトX LS/6.5【X相当】)
50、56、59度:ブリヂストン BRM2ウェッジ(KBS HI-REV 2.0 135)
PT:スコッティキャメロン ファントムX T12.5
BALL:ブリヂストン ツアーB X

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