「憧れ」の菅沼菜々に“雰囲気”も“持ち味”も似ている? 和田純怜は23歳バースデーVへ

和田純怜の前髪は、スプレーで固めてはいないようです(撮影:藤井孝太郎)

<マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー第6戦 PGM CUP 事前情報◇29日◇セゴビアゴルフクラブ イン チヨダ(茨城県)◇6434ヤード・パー72>

2001年5月29日生まれ。マイナビ ネクストヒロイン2年目の和田純怜(すみれ)は開幕前日に23歳の誕生日を迎えた。「プロテスト合格はもちろん、マイナビで惜しいところまでいつもきていて優勝はできていない。23歳になりたてで優勝したい。この試合、頑張ります!」。前日は家族で訪れた焼肉屋さんで“プチ”誕生日会が開かれ、この2日間大会が終われば「ホールケーキが待っていると思う(笑)」と改めて祝ってもらう予定だ。

父の影響で5歳からゴルフを始めた。試合で横峯さくらを見たときにプロの世界を気にするようになり、高校生のときに石川遼のキャディを経験したときに『いけるよ、頑張れ!』と声をかけてもらったときに覚悟を決めた。いま目標にしているのは「菅沼菜々さん」。正智深谷高出身の和田だが、2学年年上で埼玉栄高で活躍していた菅沼と、国体で一緒に回ったことがあるという。

「そこから上手くて憧れました。いまもプロで活躍されていて、追っています」。笑顔で楽しく、のびのびとプレーする姿が憧れ。そしてとりわけ、話す雰囲気やスタイル、ポニーテール、そして前髪…となんとなく菅沼に似ている気がする。「みなさんそうやってよく言ってくださるんですけど、全然意識はしていないんです(笑)。でもとてもうれしいです」。

菅沼はパットの名手と言われるが、和田がいま注力しているのもパター。今季からパッティングレールを購入し、「真っすぐなイメージも出しやすくなって。毎日やっていたら入るようになってきました」と、これが今季好調の要因のひとつ。平均パット数「28.666」はネクストヒロインツアー1位。ここまで5試合に出場してトップ10に4度入っている。

初めて回ったコースについても「印象は悪くないですね」と、穏やかな声色ながらもキッパリ。プロアマでも3アンダーにまとめたといい、「攻めていけたらいいスコアがでるかな」と果敢に狙っていきたいところ。2日間競技とはいえ、金曜日は悪天候により短縮競技になる可能性もある。ツアー初優勝に向けても、そしてあと2カ月後に迫るプロテスト1次予選に向けても、23歳のスタートダッシュが肝心だ。(文・笠井あかり)

※マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー(共催:株式会社マイナビ、株式会社ALBA、株式会社ALBA TV)は「将来有望な若手女子ゴルファーに真剣勝負の機会を提供して大きく羽ばたいてもらいたい」という思いから2019年に開始。24年は14試合前後が予定。出場選手はポイントランキング、前回大会成績上位者、主催者推薦、ファン投票などにより決められる。

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