阿里健康、24会計年度通期は増収増益

阿里健康、24会計年度通期は増収増益

第2回デジタル中国建設成果展で、阿里健康が開発した2次元バーコードによるワクチン・トレーサビリティ・システムの説明を聞く来場者。(資料写真、福州=新華社記者/林善伝)

 【新華社北京5月30日】中国電子商取引(EC)大手アリババグループ傘下で医療関連ITサービスを手掛ける阿里健康信息技術(アリババヘルス)が27日に発表した2024会計年度通期(23年4月~24年3月)決算は、売上高が前年比1.0%増の270億2700万元(1元=約22円)、純利益が64.6%増の8億8300万元だった。調整後純利益は90.8%増の14億3800万元となった。

 同社の医薬品ECプラットフォーム「天猫健康(Tモールヘルスケア)」は着実な発展を続け、この一年間に商品を1回以上購入した年間アクティブユーザー(YAU)が3億人に達した。3月末時点の出店業者数は28.0%増の3万5千件を超え、会員数が7700万人に増加し、1会員当たりの月間平均収入(ARPU)も17%超増となった。慢性疾患患者向けサービスの向上にも取り組み、薬物治療持続期間(DOT)は7.6%伸びた。同社とオンライン健康相談サービスの契約を結ぶ医師、薬剤師、栄養士は3月末時点で22万人を超え、前年同期から2万人余り増加した。

 事業部門別の売上高は、医薬品直販事業が0.6%の237億3900万元、医薬品EC事業が4.1%増の2億3300万元、医療・ヘルスケアおよびデジタルサービス事業が2.6%増の9億5800万元だった。同社は各事業の堅調な展開が増収につながったと説明した。

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