イオンモール 全国142モールを「クーリングシェルター」に指定へ

(イオンモール ニュースリリースより)

イオンモール(千葉県)は5月28日、環境省と連携し、熱中症特別警戒アラート発表時の指定暑熱避難施設「クーリングシェルター」として全国142モールの指定を目指し、各市町村への指定を推進すると発表した。

近年、熱中症による死亡者数が増加しており、熱中症対策を強化するための改正気候変動適応法の成立など、地域の暑さ対策の緊急性が高まっている。

イオンモールは、気候変動への適応策として「暑い日も寒い日も家の冷房・暖房を消してイオンモールで過ごす」というライフスタイルを提案し、「ヘルス&ウェルネスプラットフォーム」の基盤づくりを目指してきた。この一環として、4月より環境省へ「クーリングシェルター」指定推進を申し出ており、指定主体である市区町村行政との協議を開始している。市区町村の施設指定の準備が整い次第、段階的にイオンモールの「クーリングシェルター」への指定を進める。

また、環境省が推進する「デコ活(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動)」に賛同し、全モールでクールシェア企画を実施する。この企画では、家庭の電気(冷房等)を消してイオンモールで過ごすことで、省エネ・節電行動を促進する。

さらに、大塚製薬(東京都)および環境省地球環境局デコ活応援隊(脱炭素ライフスタイル推進室)と連携し、24年7月末をめどに大塚製薬主催の「熱中症対策アンバサダー」講座を受講した認定取得者を全モールに配置。6月1日から9月1日までの期間、地域における熱中症対策の啓発やエネルギー消費削減、燃料費高騰による家計負担軽減の取り組みを実施する。

イオンモールは今後も、地域住民が集い語り合える空間を提供し、地域最大級の熱中症対策知識を備えたクーリングシェルターとして認知されることを目指すという。

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