くびき牛ハンバーグに熱視線 しっとりした食感に 上越市のふるさと納税返礼品

「ハンバーグは成り立ちを考えれば、ステーキのような味わいが必要。それができた」と話す湯沢さん

上越市のふるさと納税返礼品にエントリーしている「くびき牛100%ハンバーグ」が、全国の消費者から注目を集めている。商品を手がけるシェフは「くびき牛を通して、上越の食の豊かさを全国に発信できればいい」と話している。

製造しているのは同市でレストラン「金石の音」「リラックス」を手がける料理人、湯沢雅彦さん。25日にハンバーグが全国紙の別冊特集で高く評価され、すぐに東京や北海道から注文が入り始めたという。「年末にまとまった注文はあったが、たった数日で50セット以上注文が入ったのは初めてだ」と話す。

湯沢さんは、2022年に市がふるさと納税の返礼品を強化する方針を示したのを受け、くびき牛のハンバーグの製造を開始。牛肉だけではしっとりした食感を得られないことから、克服するために試作や名店といわれるレストランの試食を繰り返してきた。行き着いたのは「大豆ミート」。フォン・ド・ボー(牛骨や牛肉からとったスープ)で軽く煮て味を含ませ、牛肉に混ぜることで味の統一感と、しっとりした食感を実現した。

返礼品以外に通販でも販売。冷凍ハンバーグ5個、赤ワインソース、ブルゴーニュ風バター1袋で5000円(送料、税込み)。問い合わせは金石の音(電025・520・9002)またはカフェ&ダイニングリラックス(電025・526・2591)へ。

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