【MLB】今永昇太 ワーストずくめで不敗神話終焉 5回途中7失点で防御率1・86に〝悪化〟

今永昇太(ロイター=USA TODAY Sports)

カブス・今永昇太投手(30)が29日(日本時間30日)に中10日でブルワーズ戦(アメリカンファミリー・フィールド)に先発し、自己ワーストとなる5回途中8安打7失点でKO。メジャー移籍後、10試合目にして初黒星を喫した。

とうとうこの日が訪れてしまった。4―7で迎えた5回。一死走者なしの場面で4番・アダメズにこの日初めての四球を与えると降板を命じられた。前回予定された登板が雨天中止となったことで、登板間隔をあけてのマウンド。中10日で休養は十分だったが、細かな制球ミスが命取りとなった。初回はイエリチに2ランを浴び、3回はパーキンスの2ランなどで5点のビッグイニングを献上した。

最大6点のビハインドを背負いながらも味方打線は鈴木の2安打などで反撃したものの、序盤の大量失点と終盤の失点が響いて6―10で敗戦。5勝0敗を誇った左腕の快進撃もついにストップした。

今永にとっては7失点、自責点7、被安打8、2被弾はいずれもワーストで奪三振1も最少の記録。CBSスポーツは「キャリア最悪のスタート」と題してブルワーズが「彼との試合で2点以上の自責点を取った最初のチームになった」「打者22人と対戦し、三振を奪ったのはわずか1人だった」などと報じた。

この日の大乱調で試合前までMLBでただ1人、0点台だった防御率(0・84)も一気に1・86まで落ち込んだ。とはいえ、防御率1位から2位に後退しただけで申し分ない成績だろう。次戦以降からの巻き返しが期待される。

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