徳島の新しいキャンプ場・トナル島田に潜入!!!【Re:あわキャン】

キャンプサイトから見た旧島田小学校・幼稚園。夕日に映えます

 今回はキャンプ場のレポートです。というのも、鳴門市で6月1日にグランドオープンする観光施設「tonaru SHIMADA(トナル島田)」にキャンプ場が誕生したから。“初物好き”にとって、行かないという選択肢はありません。オープン前の5月下旬、1泊2日の日程でGO! この観光施設、実は徳島新聞創刊80周年記念事業の一環で整備されたのですが...リアルキャンパーとしてレポートします。

 トナル島田は、鳴門市瀬戸町中島田にあります。徳島市内から鳴門スカイラインを経由し、車で40分ほど。閉校した旧島田小学校・幼稚園を有効活用しています。モダニズム建築家・増田友也氏が設計した最後の教育施設で、白いコンクリート造りが特徴。周辺は緑に囲まれ、鳥や虫の鳴き声が聞こえます。海に近いけど、山っぽい感じもする!

 キャンプ場は、校舎の東側に広がる運動場を整備しました。隣に駐車スペースのあるオートキャンプサイト8区画(約55~100平方メートル)、ソロサイト(約140平方メートル)やフリーサイトエリア(約280平方メートル)など面積の違う計14タイプを用意しています。全体的にこぢんまりとしており、ソロキャンパーや2~3人のグループ向けという印象でした。

 私がキャンプ地としたのは、駐車スペースのある中で一番面積の狭い区画(約55平方メートル)です。

 元々運動場なので遮る物が全くありません。夏場はものすごく暑くなりそう。日よけのタープは必須でしょう。徳島地方気象台によると、この日の徳島市の最高気温は26.8度。鳴門も暑かったですね。せっせと作業をしていると、汗だくになりました。でも、風通しは良く、日が沈めば涼しい。夜は少し冷え込み、寒かったですね。

 会社の先輩も一緒に体験し、大きいツールームテントを張っていました。一番大きい区画を使っていましたが、隣に車を止めるなら張り方に少し工夫が必要ですね。

 炊事場は校舎前の一角に新設しています。きれいなキッチンでテーブルも大きく、料理するのが楽しそう。炊事場裏にトイレもあります。シャワーは校舎一部を改装し、男女別に設けられています。シャンプーなどは備え付けられています。たき火などの灰は回収しますが、ごみは持ち帰りで、処理を希望するならごみ袋(4種別各300円で販売)が必要。

 運営しているのは旅行会社・エアトラベル徳島(徳島市)。スタッフは営業日の午前8時~午後6時まで常駐しています。トラベルサポート部の山口肇副部長によると、アピールポイントは「増田建築」と自然だそうで「鳥の声を聞きながらゆったりと流れる時間を楽しんで」と来場を呼びかけています。今後、周辺を散策しやすいように自転車のレンタルを予定しており、プールや校舎の活用も検討するそうです。

 オートキャンプ区画を広く使いたいのなら車を別の場所に止めることも可能だそうです。「相談してください」とのことです。

 区画がきっちりと分けられているので、他者に干渉されないスペースが確保でき、静かに過ごすにはいいですね。周辺にはビオトープや古代ハスの田、海もあります。バイクや自転車で周辺を散策し、自然を楽しむには絶好の環境です。

 トナル島田と同時に「tonaru SETO(トナル瀬戸)」もオープンします。こちらは阿波踊りの鑑賞や体験、ウチノ海でのイカダ釣り体験などもできます。楽しんでください。

 <メモ> トナル島田の営業日は6月1~30日が土日曜、7月1~19日は金土日曜・祝日、7月20日~8月31日は毎日(9月以降の営業についてはホームページで周知)。キャンプ場の予約は<https://aitripper.jp/tokushimaeast/ekimae/hotel/47/plan>からお願いします。キャンプ備品も販売しており、薪5キロ900円、炭3キロ1000円、氷300円です。レンタルはテントが5000円、ポータブル電源が2000円、テーブルが1000円など。問い合わせはエアトラベル徳島、電話088(623)8181。

トナル島田の全景。奥が旧島田小学校・幼稚園で手前がキャンプサイト。中央の芝生周辺のロープで仕切っている区画もサイトです。(提供写真)
一番狭い区画で設営開始。「ここをキャンプ地とする!」
タープの下にテントを立てました。ソロなら十分です。
広い区画で建てた先輩のツールームテント
【左上】広いテーブルがある炊事場【右上】男子用のシャワールーム。3人が同時に使用できます【左下】シャワールームにある洗面台【右下】自販機も設置されています
【左】夜ご飯のお米と鍋焼きうどん【右】朝食は焼いた厚切りベーコンと食パンに目玉焼きを乗せてなんちゃってジブリ飯? 今後はキャンプ飯も紹介していきます
トナル島田周辺は自然がいっぱいです【左上】施設前にあるハス田。季節になると古代ハスとして知られる「大賀ハス」が見られます【右上】施設北方面の休耕田。ここでも「大賀ハス」が多く咲くそうです【左下】休耕田近くのビオトープ。コウノトリを呼ぶために整備【右下】施設から約2キロほど北に行くと海があります。淡路島も見えます

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