ジェッツWRウィルソンが「相手をなぎ倒していくフィールド上の脅威」と新人WRコーリーを称賛

ニューヨーク・ジェッツのギャレット・ウィルソン【AP Photo/Steven Senne】

ニューヨーク・ジェッツの2023年シーズン最大の弱点は、言うまでもなくクオーターバック(QB)だったが、レシーバー陣も十分にそろってはいなかった。

1年かけて失敗から学んだジェッツは、大柄のベテランワイドレシーバー(WR)マイク・ウィリアムズを追加したり、2024年ドラフトの3巡目でウェスタンケンタッキー大学出身のWRマラキ・コーリーを指名したりするなどして、2024年にしかるべき対応策を講じた。

身長約180cm、体重約98kgのコーリーは、ジェッツのチーム合同練習(OTA)でフィジカル面での強さを発揮し、予想以上の活躍を見せている。

チームメイトのWRギャレット・ウィルソンはコーリーについて「彼は強者だ」と現地29日(水)に話した。

「彼はボールをキャッチした時点でディフェンスがどこにいるか、どうやってかわすかを判断できる素晴らしい直感を持っている。彼は真ん中を突っ切ってヒットを受けることもいとわない。パッドを付けた状態で走る姿を見るのが楽しみだ。俺だったら彼にタックルしようとは思わないね。まるでボウリングボールのように相手をなぎ倒していくフィールド上の脅威だ。だから、すごく楽しみだ」

コーリーはNFL入りする際に、サンフランシスコ・49ersのスター選手であるWRディーボ・サミュエルと比較されることが多かった。2人は確かに同一のプレーヤーではないかもしれないが、そのフィジカルなプレースタイルには共通点が見られる。これはQBアーロン・ロジャースがジェッツでの2シーズン目――願わくは初めて最後まで健康でいられるシーズン――に向けて、まさにレシーバー陣に求めているものと言えよう。

先日にジェッツの公式ポッドキャスト番組に出演したロジャースは「チームが獲得した選手にはすごく好感を持っている」と述べ、こう続けた。

「ドラフトで一番気に入っていたレシーバーがマラキだった。紙面上では最高の選手という評価ではなかったかもしれないけど、そのマインドセットとアグレッシブな姿勢が俺たちの求めているものにフィットすると思ったんだ。彼を迎え入れることができてうれしい」

まだ初期の段階ではあるが、コーリーはチームメイトに良い第一印象を与えているようだ。コーリーが新しい期待に応えることができれば、ロジャースは2024年に多様で有能な3人のターゲットを手に入れることができるかもしれない。これにより、2023年に度々失敗したオフェンスの構築が進み、ジェッツの強力なディフェンスに過度の負担をかけることもなくなるはずだ。

そうなれば、ジェッツはついにその潜在能力を発揮するかもしれない。そして、コーリーは多くの人が予想していた以上の役割を果たすことになるだろう。

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