日本の世界柔道・混合団体「7連覇」の裏で韓国の呆れたミス…ルール理解不足で“失格”→メダル逃す

韓国はかつて柔道強豪国と呼ばれた。

五輪やアジア大会などの国際舞台では、必ずメダル獲得が見込める「孝子(ヒョジャ)種目」の一つとされた。

実際、昨年の杭州アジア大会でも柔道種目で金メダル1枚、銀メダル2枚、銅メダル6枚を手にしていた。

ところが、最近行われた大会で呆れるようなトラブルが起きた。

柔道韓国代表が「規定熟知不足」によって、世界選手権大会の混合団体で虚しく脱落した事実が明らかになったのだ。

柔道韓国代表は5月25日、UAE・アブダビのムバダラ・アリーナで行われた2024年アブダビ世界選手権の混合団体に出場したが、メダル獲得には失敗した。

韓国も連盟も規則熟知せず

脱落の理由は以下の通りだ。

同日、韓国は準々決勝のウズベキスタン戦で、3番手で出場したウォン・ジョンフン(31)が畳に上がった後、負傷を理由に棄権の意思を明らかにした。

これにより、韓国は失格となった。

国際柔道連盟(IJF)の規定によると、出場選手は団体戦の勝敗が決まるまで試合に臨まなければならない。

畳に上がった選手が試合を拒否した場合、当該の選手ではなくチームそのものが失格となり、それ以上大会に参加することができない。

出場予定の選手が負傷により試合出場が難しいのであれば、最初から同階級での出場を放棄し、1敗を甘受すれば良い。

ただ、韓国はウォン・ジョンフンの名前を記載した挙句、試合直前に棄権を宣言し、失格負けとなった。

(写真提供=OSEN)ウォン・ジョンフン

ここで終わりではない。

規定を熟知していないのはIJFも同様だ。規定通りであれば、ウォン・ジョンフンが試合放棄の意思を明かした時点で試合自体を終えるべきだった。ただ、実際には試合が続けられた。

その後、韓国はウズベキスタンに敗れたものの、続く敗者戦ではドイツを4-1で下し、銅メダル決定戦まで進出した。

ただ、ジョージアとの銅メダル決定戦を準備していた際に、失格の知らせを聞いた。

そこで、ドイツが韓国の規定違反に異議を唱えると、IJFが遅れてこれを受け入れ、失格が確定した。韓国のメダル獲得の可能性があっけなく消滅した瞬間だった。

今回の失格に際し、大韓柔道会はファン・ヒテ代表監督とウォン・ジョンフンに対し、経緯書の提出を要求したという。

なお、韓国が失格となった混合団体では日本が優勝し、大会7連覇を飾っていた。

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