観測史上最長の黒潮大蛇行 親潮が後退する北海道南東方沖も平年より最大7℃高く(2024年5月19日~5月25日 海洋まとめ)

黒潮大蛇行が始まって6年10か月目となり、過去最長期間になっています。
海洋まとめ 2024年5月19日~5月25日です。

■気圧配置と波
19日、本州付近は高気圧圏内で、周辺海域の波は穏やかに推移した。
一方、沖縄の南~日本の南に前線が停滞し、前線上の低気圧が20日にかけて本州南岸を東進。
19日夜は、四国沖で波高3m以上。
21日、低気圧は北海道南東方沖に進み、低気圧からのびる前線が本州南岸に停滞した。
21日夜は、三陸沖で波高2m。
22日、移動性の高気圧に覆われ、朝は波が穏やかだったが、夜は大陸の低気圧との間で等圧線が混み合い、北海道の西で波高4mとしけた。
25日、日本のはるか東で発達する低気圧が北東進。
三陸沖を中心に波高3m、夜は千島近海で波高4mとしけた。

■海面水温
今期末にかけて、日本海域の海面水温は平年並みの海域が拡大した。
東シナ海~南西諸島は、平年並みの状態が継続。
太平洋側は黒潮大蛇行が続き、黒潮が離岸する四国沖~潮岬沖で平年よりやや低い状態が継続。
黒潮が北上する三陸沖は、平年よりかなり高い海域が続き、最大で5℃高かった。
親潮が後退する北海道南東方沖も平年よりかなり高く、最大で7℃高かった。
オホーツク海や千島近海では平年並みか、やや高い海域が続いた。

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