6月15日から受け入れ ウミガメ産卵観察、和歌山県みなべ町

砂浜に上陸し産卵するアカウミガメ(和歌山県みなべ町山内で)=2023年7月撮影

 全国有数のアカウミガメの産卵地として知られる、和歌山県みなべ町山内の千里の浜で、今季も産卵の観察を受け入れる。観察できるのは6月15日からで、町教育委員会が事前の許可申請を受け付けている。観察は1日50人までに制限している。

 千里の浜では、NPO日本ウミガメ協議会の調査ボランティアや地元のボランティアらが、ウミガメの保護や上陸数などの調査活動をしている。

 これらのボランティアの活動期間に合わせて、一般の観察を受け入れる。ボランティアのメンバーが、調査活動の傍ら観察のガイドをする。

 観察できる時間は午後8時から深夜0時までで、案内するボランティアの指示に従って観察する。観察では、ライトを照らさない▽大きな声を出さない▽フラッシュ・ストロボ撮影は厳禁▽産卵するまでは近寄らない▽浜への車の乗り入れは自然公園法の規定により禁止―などのルールを設けている。また、上陸や産卵が必ず見られるとは限らない。

 千里の浜でのウミガメの産卵はここ数年、低調な状況が続いている。2023年は31回で、調査を始めた1981年以降で過去3番目の少なさだった。

 観察については町のホームページで紹介している。観察の申請は、町教委へファクス(0739.74.3621)か電子メール(kyoiku@town.minabe.lg.jp)で、住所、氏名、電話番号、観察希望日、参加人数、観察目的を書いて送る。

 問い合わせは、町教委教育学習課(0739.74.3134)へ。

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