「宇宙版シリコンバレー」目指す!北大が宇宙分野の産学連携に向け新組織

北海道大学は宇宙分野での産学連携強化を目指して9月にも新たな組織を立ち上げます。

新たに立ち上げるのは一般社団法人「北海道統合宇宙センター(HISPEC=ハイスペック)」です。宇宙分野において、大学や企業がそれぞれ研究してきた技術を集め、共同で事業展開や情報共有を進めて関連産業を盛り上げることが目的です。計画では「人工衛星の開発・利用」と「ロケットなどによる輸送・衛星管制」の主に2分野で企業や大学が持つ技術の事業化を目指します。

新組織は、去年経済産業省が産学連携拠点に選んだ北大の創成研究機構・宇宙ミッションセンターが中心となり、ロケットや衛星の研究を行う室蘭工業大や、衛星データを利用した農地の遠隔測定を研究する帯広畜産大学など道内のおよそ10の大学の参加を見込んでいます。また、企業は北大発の宇宙スタートアップで小型人工衛星用のエンジンを開発する札幌のレタラなど40社ほどに参加を呼び掛けます。

北大宇宙ミッションセンターの高橋幸弘センター長はかねて産業と研究が一体化した「宇宙版シリコンバレー」構想を語っていて、将来的には100社以上の参加を目指しています。

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