6年連続で連対馬を出しているステップレースを知っておこう!【安田記念】競馬初心者講座講師:長谷川雄啓の過去10年データ分析!

安田記念(日曜・東京)

春のマイル王決定戦。芝1600m戦、GⅠ。

過去10年、1番人気は〔233〕、2番人気は〔011〕、3番人気は〔131〕。

6番人気以下〔424〕、2ケタ人気馬〔012〕。

馬連3ケタ1回に、万馬券2本。

1番人気の複勝率は80%。ただし、勝ち切れず、現在8連敗中です。

ステップレースを見ていきましょう。

まずは、複数頭を馬券圏内に送り込んでいる重賞から。

GⅠのヴィクトリアマイルから〔240〕。

高松宮記念から〔101〕。

海外GⅠのドバイターフから〔021〕。

GⅡの京王杯SCから〔111〕。

マイラーズCから〔104〕。

GⅢのダービー卿CTから〔200〕。

その他、GⅠの天皇賞・秋、海外GⅠのドバイデューティフリーから勝ち馬が。

GⅠのマイルCS、海外GⅠのチャンピオンズマイル、GⅡの中山記念から2着馬が。

GⅠのNHKマイルC、大阪杯、GⅡ時代の産経大阪杯から3着馬が出ています。

馬券圏内30頭中、前走重賞組は29頭。

そのうち26頭が前走4番人気以内。例外の3頭は、GⅠマイルCSを7番人気9着、GⅡ中山記念を7番人気3着、マイラーズCを9番人気10着の馬。

つまり、人気も着順も“4”より大きかった馬は2頭しかいないということです。

また、OPの安土城Sからの〔100〕というのもあります。こちらは1番人気2着馬でした。

連対20頭中19頭に、距離を問わず、重賞勝ちがあり、例外の1頭にも芝1600mの重賞2着がありました。

ちなみに、芝1600mのGⅠ勝ち馬は12頭います。

また、連対20頭中17頭に、芝1600mの重賞勝ち、または芝1600mのGⅠ3着以内がありました。

さらに、連対20頭中19頭に東京芝での勝ちがあり、無かった1頭は東京芝1戦だけの15年優勝馬モーリスです。

連対20頭中18頭は、芝1600mで2勝以上を挙げていました。

牝馬は〔341〕。現在6年連続でヴィクトリアマイル組が連対中です。

年齢別では、3歳〔001〕、4歳〔532〕、5歳〔343〕、6歳〔223〕、7歳〔011〕。

4、5、6歳の順にいいようです。

前年の好走馬が複数回の好走を見せるのも特徴のひとつ。具体的に挙げていきましょう。

15年勝ったモーリス、翌16年2着。

16年勝ったロゴタイプ、17年2着。

18年2着アエロリット、翌19年も2着。

19年勝ったインディチャンプ、翌20年3着。

19年3着アーモンドアイ、翌20年2着。

20年勝ったグランアレグリア、翌21年2着。

21年3着シュネルマイスター、翌22年2着、23年3着。

22年勝ったソングライン、翌23年も優勝。

今年は昨年2着のセリフォスが出走を予定しています。要注目です。

近10年の優勝タイムですが、最も速いのが1分30秒9。以下、31秒台での決着が5回あります。持ち時計のチェックをお忘れなく。

※〔 〕の中は、1着、2着、3着の回数です。

【初出】
長谷川雄啓ブログ『馬とおしゃべりと音楽と映画』

【書誌情報】 第6版出来!

『自分で“勝ち馬”を探せるようになる《究極の競馬ガイドブック》』

著者:長谷川雄啓

競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。

そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。

これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。

ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくもの。まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導くことを目的とした本です。

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