「両親の健康悪化から…」オーバメヤンがアーセナル時代末期の心身疲弊を回想「あるべき日常はそこにない」

アーセナル時代に主将を担ったオーバメヤン[写真:Getty Images]

マルセイユの元ガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンが、アーセナル時代末期の心身疲弊を振り返った。

今季加入のマルセイユで公式戦51試合30得点11アシストと気を吐いたオーバメヤン。チェルシーにおける昨季1年がキャリアの下降線を示唆も、34歳、実際にはまだまだ健在だ。

混沌としたクラブ事情に巻き込まれながらもネットを揺らし続けたシーズンが終わり、フランスのYouTubeチャンネル『Colinterview』でロングインタビューに応じると、話題はこれまでのキャリアにも及ぶ。

主将として責任を持ったアーセナル時代。ミケル・アルテタ監督との確執が表面化、のちに流出する指揮官批判動画も撮影されたあの頃、オーバメヤンは周囲が思っていた以上に、メンタルバランスが取れなくなっていたようだ。

「とてつもなく心が廃れていたよ。あるべき日常生活はそこにない。例えば、シーズン中にも関わらず頻繁にお酒を飲むようになった。アーセナルを離れる数ヵ月前から始まったことだ」

「そうだね。診断はないけど、鬱状態だったと思う。最初のキッカケは両親の健康状態が悪化したことだったような。。。これは特に男性に影響を与えるらしいんだ」

21年2月、オーバメヤンはお母様の健康不安を理由にアーセナルを一時離脱。その後すぐに戻ったが、思い返せばこの頃を境に“規律違反”が増え、翌年2月の退団へと向かっていった。

「このような心理状況から抜け出すためには? 誰かに話してスッキリさせることが大事とはよく言われるものだけど、本当にその通りだ。恥ずかしいことじゃない」

© 株式会社シーソーゲーム