自民改正案提出者が収支報告に不記載約3百万円

 政治とカネの問題で与野党協議が大詰めを迎えているが、自民党の政治資金規正法改正案提出者の鈴木馨祐(けいすけ)議員(衆院神奈川7区、自民党政治刷新本部作業部会座長)自身が『裏金議員』だったと日本共産党は6月2日付け機関誌赤旗日曜版で不記載だった額(282万円)と内訳を報じた。この額は2021年分のみの額。

 それによると、鈴木議員は5月26日号の赤旗日曜版の指摘を受けて282万円の不記載分について政治資金収支報告書の訂正を行った。6月2日号では「編集部の調べで、さらに10万円の不記載があることが判明した」と指摘した。

 鈴木議員の訂正分282万円の内訳は「政党支部や政治団体からの寄付166万円、それ以外の政治団体からの寄付が30万円、企業・団体からの寄付が86万円」。

 赤旗は「単純ミスとは言えない金額」で「寄付を受けながら不記載にした場合、政治団体の実際の収支と収支報告書に記載する金額が一致せず、気づくはずで、意図的に不記載にし、裏金処理した疑いも出てくる」と意図的な可能性を疑っている。加えて、裏金処理が恒常化していた疑いも指摘している。(編集担当:森高龍二)

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