「都立高ボロボロ」都知事選で再注目の“48億円”都庁プロジェクションマッピング 税金の使い道に疑問噴出

立憲民主党の蓮舫参院議員(56)の出馬表明により一気に注目度を高めた7月7日投開票の東京都知事選。迎え撃つ小池百合子都知事(71)との一騎打ちが予想される中、改めて注目されているのが東京都の“ある事業”だ。

東京都プロジェクションマッピング事業「TOKYO Night & Light」。今年2月25日から始まった、東京都庁舎をスクリーンに映像を流すプロジェクションマッピングで、日没から21時まで一年中毎日上映される。都は新たな観光資源として打ち出していて、建物に映す常設展示としては最大でギネス記録にも認定された。

都庁のプロジェクションマッピングについて令和5年度の予算額は7億円だったが、都はこれ以外にも”関連事業”を展開しており、’23〜’24年の2年間で約48億円もの巨額な税金が投入されるという。

「3月に行われた東京都の予算特別委員会で、プロジェクションマッピングの事業全体の今年度と来年度の予算額について、池川友一都議(共産)が質問したところ、坂本産業労働局長は『プロジェクションマッピングに関わる事業の予算額は、地域での取組への支援も含め、令和5年度が22億9000万円、令和6年度が約25億6000万円でございます』と回答。総額が48億円にのぼることがわかりました。

加えて、同プロジェクトを五輪談合事件で指名停止中の電通のグループ企業に委託してること、入札の経緯がわかる資料の開示を都が拒否していること、その電通から小池都知事が議員時代の’13年に献金を受けていたことなどが指摘されました。

そして何よりも税金の使い道として、“PMで照らす都庁の足元では、毎週の食料支援に700人が並んでいる。光を当てる所が違う”と、税金の無駄遣いを指摘。”都民の暮らしにこそ光を当てるべき”と都議が迫りました」(全国紙記者)

このプロジェクトにはスタート直後から「高すぎる」「他に使い道があるのでは」と疑問視する声が上がっていたが、都知事選の盛り上がりとともに、再び批判に晒されることに。X上では、改めてこの税金の使い方に異論を唱える声が上がっている。

《足元では食えなくなった人々が炊き出しに長蛇の列を作っているのに。趣味の悪い光のショーに何十億円も使う金があるのなら、子供食堂、大人食堂に使うべき》
《給食費無償にするとかもある》
《都立高校の校舎はボロボロ。子どものためにお金をかけてほしい》
《子ども食堂に使いましたー とか 都立高校のトイレ修繕工事に使いましたー とかなら全然OKなんだけど 夜誰もいない都庁を豪華に照らすプロジェクションマッピングに18億円使いましたー って言われたら税金返せってなるよな。ほんとなにしてくれてんねん小池百合子》

© 株式会社光文社