最下位の松坂大輔氏「また練習に励みたい」 下部ツアー再挑戦に意欲

2日目はバーディを奪えず。下部ツアー初挑戦は最下位に終わった(撮影/谷口愛純)

◇国内男子下部ABEMAツアー◇太平洋クラブチャレンジ 2日目(30日)◇太平洋クラブ江南コース(埼玉)◇7224yd(パー72)

「日米通算170勝」というツアーでは聞き慣れない紹介アナウンスに、松坂大輔氏から苦笑が漏れた。「もちろん、耐え忍ぶゴルフになるとは思っていたんですが」と臨んだ2日目は「85」でホールアウト。下部ツアー初挑戦、プロと同じセッティングで回った2日間は通算22オーバー、最下位での予選落ちに終わった。

「基本的に(スコアを)“減らして”いくことはできないので」と、バーディチャンスがなかなか巡ってこないのは覚悟の上。序盤は、ナイスパーでギャラリーから拍手を受けた。出だしの1番(パー5)はバンカーからの3打目をグリーン奥に乗せ、ロングパットを1m前後に寄せて無難にパー発進。4番もラフから3打目のアプローチを寄せて、4ホール連続でパーを並べた。

多くのギャラリーが待ち受けたスタートホール。紹介アナウンスにこの表情(撮影/谷口愛純)

5番はティショットを右に曲げ、ボールは木の根元に止まりアドレスがとれない状況だった。しばらく悩んで左打ちを選択し、フェアウェイへ無事にレイアップ。3打目でグリーンをとらえ、ここでもロングパットを寄せてボギーに抑えた。

しかし、そこから4連続ボギーを喫すると、後半もスコアを落とし続ける展開に。最終18番はフェアウェイからの2打目を同組4人で最も近い2m弱につけが、バーディパットは惜しくも入らず天を仰いだ。「いくつかバーディチャンスにつけるところもありましたが、そこで入れられないと」と、この日のバーディはゼロ。それでもパーで締めくくった松坂氏に、ギャラリーから大きな拍手が送られた。

ショートゲームでしのぐパーセーブも多かった(撮影/谷口愛純)

「プロの方たちのやり方を見て、“ああいうアプローチができないとダメなんだな”と。この2日間一緒に回らせてもらったので、良いイメージを持ちながら、また練習に励みたいと思います」と初めての下部ツアー出場は大きな刺激に。「もっとたくさん練習して、また機会があれば挑戦させてもらえたらと思います」と話し、会場を後にした。(埼玉県熊谷市/谷口愛純)

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